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アダルトDVD販売店が軒並み廃業。店舗数はこの5年で半減

規制強化などで客離れが進むアダルトDVD販売店。店舗数はこの5年で半減、廃業する店が急増しているのだ。このまま平成の「エロ遺産」になってしまうのか!?
DVD販売店

廃墟と化した販売店。広大な店舗は倒産後に借り手がつきにくく、放置されることも/写真提供:「よっちゃんの部屋」

3000店あったのが、今は1000店くらい

 昨今、巷を賑わせていた「AV出演強要問題」。業界は自主規制を進め、厳しいルールが適用されるようになった。だが、影響を受けたのはメーカーやプロダクションだけではない。 「モザイクが大きくなって売り上げが20~30%ほど落ちました。どこの店も新作に関しては同じくらい落ち込んでいると思います。『天使もえちゃんのデビュー初期の作品はない?』というように3~4年前の作品をリクエストしてくるお客さんが急に増えた。『規制前のギリモザはあるか』とはさすがに聞けないですからね。『モザイクの質が落ちた』とコアなユーザーは嘆いています」  こう語るのは、かつてAV卸問屋に勤め、現在は東京・神保町にある老舗エロ本ショップ・芳賀書店の店長を務める男性だ。  規制強化で客離れが進むアダルトDVD販売店は、数年前からすでに危機的状況にある。  都市部では繁華街に、郊外では国道沿いに多くあったアダルトDVD販売店は’00年代に隆盛を極めた。セル市場を支えたSPA!読者の多くもお世話になったのではないだろうか。だが、今やアダルトコンテンツはネットで視聴する時代に突入。「若い人はAVを購入するという考え自体がない」(芳賀書店の店長)ので、ショップに足を運ぶのは、PCやスマホを使いこなせない中高年の“性的情報弱者”が主流だ。  新規顧客が流入せず、高齢者は年々、“卒業”していくため、市場の人口は減る一方。店舗経営はどこも綱渡りの状態だ。 「全盛期は全国に約3000店舗ありましたからね。特にここ5年の閉店状況は、毎月のようにあそこがつぶれた、ここがつぶれたと廃業ラッシュ。今、生き残っているのは1000~1200店舗じゃないかな」(同)
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売れば売るほど赤字に
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