人は意外と自分のことがわからない。自分の思考のクセに気づく方法
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第58回
水の中にいる魚は自分が水の中にいることに気づきません。同じように人間は空気の中にいることを意識しません。しかし、そうした当たり前すぎて気づけないもの、意識できないものほど、大きな影響力を持っています。水や空気といった基本環境が生死に直結するように、自分の居場所は人生や未来の展開に直結します。その環境の中でも、最も重要なのが自分の心です。
居場所は階層的になっています。地球に住んでいる、アジアに住んでいる、日本に住んでいる、関東に住んでいる、東京に住んでいる、世田谷区に住んでいる、そして究極的には一人一人が自分の心に住んでいます。そして、その居場所のルールに従って暮らしています。東京だとエスカレーターは左に立ちますが、大阪では右に立ちます。そして、それが自然あるいは当たり前だと思っています。
これは心という居場所についても同じです。たとえば政治なら、右翼思想であれば左翼のことが気に入りませんし、左翼思想であれば右翼のことが気に入りません。双方ともに相手のことを「あいつは左翼だ、右翼だ」とレッテル貼りする割に、「私は右翼だ、左翼だ」とは主張しない点に、政治と人間心理の面白さがあります。私たちは自分の心をなかなか直視しようとせず、それを見つめ直す機会として自己啓発が存在します。
人は意外と自分のことに気づいていない
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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