雑学

ストレスや悩みからの解放 頑張らなくてもできる自己啓発とは?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第56回

田舎 私は三か月に一度、新潟の実家に帰ることにしています。といっても目的は里帰りではなく、上京する前から十年以上お世話になっているカイロプラクティックの施術です。新潟にいるクライアントとの対面相談などもあり完全プライベートという訳にはいきませんが、二、三日も経つと張り詰めていた緊張が自然と緩みます。「自分が緊張していたことに気づく」といった方が正確かもしれません。

 実家は車を十分くらい走らせると、もう田園風景が広がっています。新潟市は人口80万を超える政令指定都市ですが、周辺部はどこもそんなものです。広がる田園風景、たなびく雲と沈む夕陽、遠くに霞む山並み、泳ぐでもなく自然と人が集まる砂浜。そういった自然を前にすると、身体は自然と緩み始めます。

 それはコンサルタントという私の仕事に欠かせない感覚でもあります。私は時折アドバイスしていると、「人間が話しているとは思えない」と驚かれることがあります。あまりにも個人的な主張を含めずに、その人にとって必要な内容だけを伝えるからです。別に神様を気取るつもりはありませんが、非人間的な感覚は自分でも大切にしています。なぜなら非人間的であることはすなわち自然であり、その自然を前にして人は自己対話を行うからです。

 人がなぜ海や夕陽を見つめるのか、なぜ山に登るか。それはその風景を通して、自分自身を見つめ直せるからです。相談業はそんな自然を人間が模倣しようとする試みです。できる限り自然な仕組みに徹することで、相手が自己対話を図りやすいように図ります。

 私は高校三年で自主退学してから、自転車に乗ってひたすら近所の田んぼに通っていた時期がありました。美しい風景を前に、人は自分にとっても最も大切なものを思い出します。少なくとも私はその信念で、この仕事をしています。自然は間違いなく、私たちに安らぎを与えてくれます。

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東京は素晴らしい街だけど…

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