副業は浮気と同じ!? 失敗してわかった「天職の見つけ方」――歌舞伎町10億円女社長
大学で数学を勉強するのも、キャバクラも、テレフォンアポイントもそれなりに楽しかったです。
でも、ここで問題が発生しました。
キャバクラで土曜日に「ゴルフコンペ」をやるというのです。ゴルフをやったことがなかった私は「ゴルフに行ってみたい」と思いましたが、すでにその日は、テレアポの仕事とパーティコンパニオンの仕事を入れていたので今さら仕事をキャンセルするわけには行かずゴルフコンペには行けませんでした。
すると、店長から「コンペで一緒にまわったお客さんは仲良くなるから、次から指名になりやすいのにもったいないね…」と言われました。私もすごく残念でした。
後日、キャバクラでお客さんと話していたら「店長やキャバ嬢たちと会社に遊びにおいで。一緒に昼ごはん食べよう」と言われました。
でも、私は昼間、テレアポの仕事をしているので、私だけが行けませんでした。お客さんの会社に遊びに行ったキャバ嬢たちは次から指名が入っていたのに私だけ指名が入りませんでした。
このときも私はすごく残念に思いました。
今度はテレアポの仕事ではじめてアポをとることに成功しました。上司はとても喜んでくれて「一緒に家に訪問して塾と教材を売り込みに行って契約取ってこようぜ!」と言ってくれました。私は上司が交渉する姿を見たかったので、その夜はキャバクラを休んで上司とお客様宅に同行することに決めました。
訪問先はお父さんに決定権がある家だったので、お父さんの帰る時間21時に合わせて家を訪問しました。お母さんとお父さんがそろって、「子どもさんの未来を考えて塾を……」と交渉がはじまった頃に私の携帯が鳴りました。
「ちょっとトイレを借りたいです」
コソコソとトイレに行くと、お客さんから電話で「これから10人で行こうと思うんだけど店入れるかな」と言われました。私は小さい声で「今日、私、いません。店に10人入れるか確認します」と言って店に電話したら、そのとき店は混雑していて、店長には「ギリギリ10人入れるけど、あやかちゃん来られないの?」と言われました。
「今日は行けないんです」と言って、お客さんに10人入れることを伝えると、今度は「あやかちゃんいないなら行くのやめようかな……。どうしようかな、また電話するね」と悩み始めたのです。
私はまた店に電話して、「今日来ないかもしれないこと」を伝えると、今度は店長が「なんで今日に限って店に来ないんだよ」と怒りはじめました。
その後、気が変わったのか「やっぱり行く」とお客さんからまた電話がかかってきて、またそれを店に電話して……と対応していると、気づけば40分もトイレに入ったまま外に出られませんでした。
まさかのゴルフコンペのお誘いも…
テレアポ訪問先でトイレから40分出られず
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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