副業は浮気と同じ!? 失敗してわかった「天職の見つけ方」――歌舞伎町10億円女社長
席に戻ると上司は交渉中でした。その日に限ってその後も電話が何度もかかってきて、私は結局、5組ものお客さんの指名を逃すことになってしまいました。そのたびにトイレに出たり入ったりして最後のほうには上司も、訪問先のお母さんもお父さんもみんな呆れ顔でした。
上司も気が散ったのか交渉に集中できず、交渉は失敗。「後日、もう一度話をしましょう」と言って家を出ることになり、帰り道に上司から「おまえ何しに来たんだよ。トイレばっかり行って!」と怒られました。
このままではキャバクラもテレフォンアポイントもどっちも中途半端になると思ったので、私はその後テレアポの仕事を辞め、キャバクラ一本に絞ることにしました。
ある仕事に就いたとき、「本当にこの仕事でいいのだろうか?」と迷ってしまうときがあります。「もっと向いている、もっと楽しい仕事がほかにあるんじゃないか」と思ってしまいます。
それは隣の芝生は青く見えているからなのかもしれないし、本当にその仕事が合っていないのかもしれません。
でもそのときに、副業という形で新しい仕事をはじめてしまうと、結局、本業も副業もどっちも中途半端になります。副業は浮気と同じです。
「浮気してはじめて本命のよさがわかる」とも言いますので、副業を試してみること自体が悪いとは言いません。でも浮気と同様に、本命と浮気相手を天びんにかける時期が長ければ長いほど、結局どちらも失ってしまうことになります。
まずは目先のひとつの仕事に集中しましょう。
どんな仕事も、集中して取り組まない限り、何十年働いたところで結局、その仕事が自分に合ってるかどうかなんて永遠にわからないです。
仕事としっかり向き合ってこそ「しっくりくる」と「なんか違う」がわかるものです。その目安は3年だと私は思います。
3年間ひとつの仕事としっかりと向き合った結果、それでも「なんか違う」と思ったのなら、さっさと本業を辞めて、新しく興味が持てそうな分野に本業を変えるべきです。
その3年間は「なんか違う」とわかるための3年間なので、決してムダではなく「今後そういう仕事には就かない」とわかっただけでも、とても貴重な3年間なのです。
そうやっていけば、必ず自分が本当に向いている仕事と出合えるはずです。<文/内野彩華>
それでも隣の芝生は青く見える
まずは目の前の仕事に3年向き合おう
―[歌舞伎町流「欲望のすヽめ」]―
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中
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