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猛暑のオートレースは逃げ切り狙いがオイシイ理由

川口オート

気温が30℃を超え、灼熱の状況で行われた、とある日の川口オートレース。1号車の逃げ切りが連発した。

暑くなれば暑くなるほど「アツく」なる! 夏はオートレースの逃げ切り狙い

 連日体温を超える気温……外に出るだけでバテるし萎える。こんな状況でギャンブルなんてまともに打ってられるか! と思うだろう。しかし、暑ければ暑いほど“オイシイレース”があるとすればどうだろうか? そんな“オイシイレース”は3競オートと呼ばれる公営競技の中で、最もマイナーとされ、予想が難解とも言われるオートレースに存在する。  ネタ明かしをしてしまおう。夏の暑い日はオートレースの「逃げ切り狙い」が、むちゃくちゃオイシイのだ。オートレースは専用のバイクでバンクを周回して競走する公営競技だ。オートレースの醍醐味であり、レーサーの強さは高速で周回するさなか、コーナーでのギリギリの抜き差しによる攻防にある。レーサーたちは腕の見せどころ、観客は一喜一憂する瞬間。その迫力とスリルの攻防が……暑い夏には減ってしまい、敏腕レーサーが前を走る実力的に劣るレーサーを捕らえきれず、逃げ切りを許してしまうのだ。  実際に例を見てみよう。気温32℃~34℃、走路温度は最高で64℃に達した今年8月10日・飯塚オートレースの結果を見てみよう。ちなみにオートレースでは、スタート位置によるハンデが設けられ、枠番順にハンデ(※スタート位置が後ろ)がつく。1番が過去実績が悪くてハンデが軽く、8番がハンデをいっぱいもらうのが基本だ。つまり、1番が勝っているというのは「ハンデを活かして逃げ切っている」ということを表している。 《8月10日飯塚オートレースの結果》 レース番号/3連単結果/1号車の状況/3連単配当 1R/4-1-5/逃げ残り2着/176470円 2R/8-4-5/早目捕る6着/18860円 3R/4-3-2/早目捕る6着/5800円 4R/1-3-4/逃げ切り1着/1890円 5R/2-6-1/残2周迄3着/5290円 6R/1-2-4/逃げ切り1着/3800円 7R/4-2-3/粘も力尽5着/2080円 8R/6-3-4/残2周迄7着/50630円 9R/1-8-2/逃げ切り1着/6630円 10R/1-6-2/逃げ切り1着/36530円 11R/4-5-6/早目捕る6着/22560円 12R/1-2-7/逃げ切り1着/2540円  12レース中、逃げ切り5本、逃げ残り2着が1本、3着が1本となっている。配当を見ていただいてもわかるとおり、逃げ切る予想のほうが低配当になるほどなのだ。本来実力が劣る選手がハンデがない状態で1番に入るというのに、このような傾向が出る理由はこうだ。
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灼熱の走路でやられてしまうバイクの箇所とは
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公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright

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