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猛暑のオートレースは逃げ切り狙いがオイシイ理由

タイヤがふやけて、力が出ない! 太陽がくれた大穴のサイン

 温度が上昇するとバイクのさまざまな部分に影響が出るのだが、タイヤに大きな影響が出る。タイヤの主成分はゴムだ。このゴムは高温になると溶けてしまうわけだが、夏の暑さでは溶けるまではいかなくても柔らかくなってしまう。柔らかくなってしまったタイヤは走路をしっかりひっかけて進む力が弱まってしまうのだ。暑ければ暑いほど、傾向は顕著になる。  進む力が弱まる……これで1号車から8号車までに本来あった選手の整備力によって生じていたはずの出力差が小さくなってしまう。スタートのハンデでついていた差を普段ならきっちり詰められたパワー差がなくなり、追いかける側が苦労するというのが夏のオートレースなのだ。  記者は先月、川口オートレース場で10名ほどを対象にオートレース入門講座を開いたのだが、攻防の面白さを説いていたのにかかわらず、実際のレースは逃げ切りが連発「オートレースって逃げ切りを狙うのが基本?」と聞き返されてしまい、その場から逃げ切りを謀りたくなってしまった。
西川口グルメ

川口オートで解説をした後皆で行った火鍋。グルメスポットも近く、灼熱の走路のあとでもおいしくいただくことができた。

 そんな灼熱のオートレースで面白い狙い方はあるのだろうか? オートレースの予想を面白く個人でツイッターやネット配信にて活動している「ちろ」氏(Twitter:@Shibachan1999)に、逃げ切り狙いのコツを聞いてみた。 「夏のオートレースといえば軽ハンの逃げ。これはオートレースを知ってる人に聞けば誰でも答える事だと思いますが、ハンデがしっかり前から30m以上つく猛暑時のレースにおいて、軽ハンの中でも誰をチョイスすればいいのか、そして重ハン勢はどーするべきか? そこが肝心ですよね」  そう、狙える選手を絞り込めなければ玄人には勝てない。まずは軽ハン(※軽いハンデ…0m、10mスタートのような軽いハンデをこう呼ぶ)の中で誰を軸に選ぶべき? 「これはまずスタートが得意な選手です。熱走路ならば試走タイムが0.01~0.02秒程度同ハンの選手に負けていたとしても、スタート力が上回っている選手を選ぶべきです。ただ、注意すべき点は近10走で30m以上のハンデを普段からもらっているのに3連単に絡めない成績が続いている選手は、さすがにいくらスタートが良くても、試走タイムが良くても私は切ります。その場合は他の0ハンの選手、もしくは10線から次に良い選手を選びますね」  では逆に、重いハンデをもらっている重ハン勢の取捨選択はどうか。 「重ハン勢に関しては、30mまでのハンデならば0ハンの選手より試走が0.03以上早いタイムであれば2~3着には絡めます。軽ハン勢のタイムがあまりにも悪いようでしたら頭もありですね。40m以上のハンデをもらっている選手は簡単に評価するのは難しいですが、20~30mのハンデからピックアップできる選手がいるのを見つけられるだけで的中率は上がるはずです」 「後は前日も暑い走路条件だった場合。前日のレースで前が逃げたのか、後は届いたのか、傾向を引き継いで予想するのは大事ですね。」  連日の暑さは気が萎えるが、オートレースファンからすれば走路状況が安定している、ということになる。前日の傾向は見逃してはいけない。  しかし、最後に忘れてはならない点を一つだけ。ゲリラ豪雨には要注意だ。突然の雨は走路温度も下げ、そもそも雨を得手、不得手で急激に予想が変わる。ゲリラ豪雨の情報はオートレースの場合、どの公営競技よりも重要だ。  実際にオートレース場では、スマホ片手にゲリラ豪雨の情報をつぶさに確認したり、空を眺めながら何通りかの予想を終えたマークシートを用意して窓口に締切直前まで粘っている猛者もいるので、逃げ切り狙いをするにも空模様だけは忘れずに注意しておきたい。 取材・文/佐藤永記(シグナルRight) 勝SPA!SPA!ウェブ班に所属しながら、シグナルRightの名義で公営競技の解説配信活動「公営競技大学」を個人運営している。Twitter:@signalright
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