恋愛・結婚

人妻との不倫、亭主にバレて腹を刺された男のその後

 元気みなぎる20代、色恋に全力を注いでいた諸兄は多いはず。人妻という響きに惹かれ、危ない橋を叩きもせずに突破したなんて逸話もチラホラ。しかし、誰かを傷つければ大抵の場合しっぺ返しがくる。夫がいる女性……つまり不倫に手を出せば、若気の至りでは済まされず、忘れたくとも忘れられないダメージを負うことだってあるのだ。

不倫恋愛

クラブで出会った女性が実は既婚者で…


 上半身に様々な意匠のタトゥーを入れているIさん(35歳)。さらに凄みを増幅するのが、腹部の刺傷である。

「20代前半の頃、交際していた女性の旦那にやられました」

 彼女と出会ったのはクラブにて。「最初は人妻だなんて思いませんでした。普通に声をかけて、そのまま意気投合。朝まで遊びましたからね」というが、その後のメールでのやり取りでも、既婚者ということは感じなかったそう。

「僕自身が独身でしたし、いちいち結婚しているかどうかなんて確認する年齢でもなかったので……」

 事実を知ったのは数回遊んだのち、彼女の自宅に招かれた時。

「まさかの一軒家。一瞬、実家かよ? と思いましたが、あぁそういうことかと」

 玄関には違和感なく男物の革靴が並び、ダイニングテーブルが置いてある居間に通される。生活感たっぷりのシチュエーション。

「え、言ってなかった? 的な空気を先に出されて、もう気づいていたふりをするしかなく。その時は動揺したら負けみたいな(笑)」

 さほど高給取りではなかったIさんとしては、不倫どうこうよりも、ホテル代を気にしないで済むというメリットの方が重要だった。彼は当時、別の女性と同棲していたため、自分のアパートを使うのは難しかったのだ。

「よく背徳感とか罪悪感云々が燃えさせるって聞きますけど、僕は相手が人妻という意識はあまり持たなかったです。単純に可愛いコってだけ。当然、旦那に対して申し訳ないって気持ちもないですよね」

彼女の家で旦那と修羅場に…


 立派な一軒家で逢瀬を重ねるようになって約1年。他人の家でシャワーを浴び、ソファに座ってくつろぐIさんの背後に、スッと何者かが近づいてきた。

「洗濯物を干すために2階に向かう彼女とすれ違った直後でしたし、匂いというか空気も違いましたから、気配を感じた瞬間にすぐ立ち上がって振り向きました」

 そこには、スーツ姿のぽっちゃり男性が、冷たい目をして立っていた。

「旦那だ! 逆ギレして『知らなかった』を押し通すか。サッサと土下座するか。ほんの一瞬でしたが、ほぼ2択で悩みました。『誰だお前?』で、先手を打とうと考えた時でした。

 ブチッという音、振動と一緒に、みぞおちのあたりに冷たい感覚が……。下を見ると、プラスティックで出来たドライバーの柄が腹から生えていた

 刺されたのか? 変なの、俺からなんか生えてら。しかし、なんか色々とやっちまったなぁ。と、変に冷静になりつつ、超痛ってぇ! ことに気づいて。でも、声は出ませんでした」

 時が止まったようだったとIさんは振り返る。傷口から目を離せないままでいると、徐々に視界が狭くなるのを感じた。

「抜いてはいけないことをとても強く意識していたのを覚えています。そして、さほど血は出ていないから大丈夫だとも。しかし、見えていないだけで相当な失血だったようです」

救急車 気を失う直前、転んだだけだ、自分で転んだ、と精神を集中させて呟いた。気がつくと救急車の中だった。車内でも時折目覚め、その度に転んだら刺さっただけと主張した。警察だの裁判だの、面倒になるのがとにかく嫌だったのだ。

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刺された影響で胃の半分を切除するはめに…

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