自宅で待っていたのは妻と愛人とピザ。不倫ですべてを失った男の後悔
不倫を隠していたが、ついにばれてしまった。しかもこんな修羅場が待ち受けているとは。
SE会社営業の三上泰久さん(仮名・40歳)は想像もできなかった。用意周到に妻の存在を愛人に隠していたのだが…
ある日三上さんが帰宅すると、見覚えのある黒いハイヒールが玄関にある。嫌な予感を抱きながらドアを開けると、リビングのテーブルをはさんで妻の映美(仮名・35歳)と愛人の優美香(仮名・29歳)が正座をしていた。そして、なぜか向き合う二人の間には箱の蓋が空いている宅配ピザが置かれていた。
「どうしてここにいるの」と愛人に聞きたくなったが、怖くて言えない。沈黙が流れると、妻は「お客様がいらっしゃったので、ピザを頼んだの。今、コーヒーを入れるわね」と立ち上がってキッチンに向かった。
三上さんは愛人の優美香に近寄って、小声で「なぜここがわかったんだ」と聞くと、「この間、後をつけたの。だっていつも私のアパートにやってくるだけで、一度も自宅に招待してくれないでしょ」。
口をとがらせた優美香が「インターホンを押したら女の人が出てきた。『三上さんの奥さんですか』と聞いたら、『そうです。私が妻ですが、何か』って。そこで『私、あなたの旦那と付き合っているんですけど』っていったら、家に入れてくれたの」
妻の映美に、愛人の優美香は4年前にクラブで知り合ってから付き合っていることを暴露したという。「既婚者だなんて、一言も言わなかった。でもおかしいと思って後をつけてみた」と優美香。すると、妻がスマホを手にして、宅配ピザに電話をした。ピザが配達されるまで、2人は一言も言葉を交わさなかったという。
「その状況を想像するだけで、ぞっとなりました」と三上さん。
3人分のコーヒーを煎れてリビングに戻った妻は、テーブルにコーヒーを置いて、冷めたピザを中央に置いた。そして「冷めてしまいましたが、どうぞ」と愛人にピザ勧めた。
「妻はあくまでも客人として捉え、もてなすという形で終わらせたかったのだと思います。彼女は揉め事をとにかく嫌うタイプで優しい性格。その時は罪悪感しかなかったですね」
だがピザは冷えたまま、誰も手を伸ばさない。その後、愛人の優美香はコーヒーも飲まずに突然「帰る」と言って出ていった。三上さんはとっさに「下まで送っていく」と、優美香の後を追った。
帰宅後の自宅には妻、愛人、ピザが待っていた

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