ニュース

音ゲーマニアがカジノで荒稼ぎ!? ギャンブル化が進む世界のeスポーツ事情

賭けの対象となるeスポーツ

POKKA吉田:海外のカジノのマシンゲームと言うとスロットやけど、まぁおもしろくないわな。技術介入の余地がない、完全に運任せのゲームだから、ドキドキするポイントってのはダブルアップぐらいか。 木曽崇:ところが各国で徐々に法改正が進んで、技術介入を認めるタイプのマシンゲームが増えています。今はカジノ業界ってプレイヤーが高齢化していますから、技術をもってゲームをしている若い人がカジノに来てくれるよう、eスポーツ施設をカジノの中に取り込む動きが、あらゆるカジノ合法国で進行中です。 POKKA吉田:eスポーツの大会があるってことは、プレイヤーに賭けるって遊び方もあるんでしょ? 木曽崇:もちろんあります。eスポーツベッティングというもので、外馬賭けですね。イギリスでは、スポーツベットの派生としてハンディキャップをつけて、eスポーツの試合を予想して賭けられます。ラスベガスでも一部すでに認め始めていて、今は実地試験中ですね。 POKKA吉田:それはおもしろそうだもんねぇ。もし日本でできるんやったら1回やってみたいもん。でも、日本でやるとなると、八百長が発生しないようにする仕組みが、ものすっげぇきついことになりそう。だって日本の中央競馬やったら、金曜夜から日曜の全レースが終わるまで家族とも連絡しちゃいかん。だから、eスポーツも、外馬で見てる方が賭けれるようになったら、そのeスポーツのプレイヤーは隔離されなあかんで。 木曽崇:実際もうね、八百長は起こり始めてて。韓国では既に、大型八百長事件が発覚して、永久追放くらった人がいます。 POKKA吉田:日本だって西鉄ライオンズの黒い霧事件っていう八百長事件があったし、数年前にも巨人の選手の野球賭博問題があったし。プレイヤーを隔離するのは難しいんやろうなあ。

日本の音ゲーマニアがカジノで荒稼ぎできる!?

木曽崇:アメリカで起きているもう一つの大きな動きとして、実はネバダ州とニュージャージー州を皮切りに、ゲームセンターで稼働しているようなゲームは、ギャンブルマシン化できる法制度になり始めています。たとえばガンシューティングでゾンビを打つゲーム、日本でも見たことありますよね。あれに類似したゲームがカジノに導入されていて、規定の数以上の敵を倒した場合にはお金が払い出されるんですよ。 POKKA吉田:そしたら、ハンドルを握ってレースをするゲームとか、太鼓を叩く、いわゆる音ゲーでカネが稼げると。 木曽崇:リズムゲー、ありますよ。ユーロビートに合わせてボタンを押す「jubeat(ユビート)」(コナミ製)というゲームが、いま日本のゲームセンターで稼働しています。これのカジノマシン版が展示会レベルで発表されていて、もうすぐ店舗に導入になります。つまり日本のゲームセンターの音ゲーマニアの人たちは、ラスベガスに行ってゲームをすると儲かる時代がくるかもしれない。
次のページ right-delta
技術介入度合いのせめぎ合いの歴史がカジノにも?
1
2
3
パチンコが本当になくなる日

違法釘問題の落としどころは? 警察の思惑は? これからのパチンコ・パチスロはどうなるのか? その真相が詰まった一冊

おすすめ記事