仕事

「信念」は一つではない。仕事、恋愛、家庭観など多くあるほど幸せ

信念は更新していくべき

 私たちはこの信念体系という蜘蛛の巣によって、あらゆる出来事に対応しています。たとえば仕事なら、「仕事とはこういうもの」という自分の仕事観に基づいて自分の仕事を進め、他者にも同じような仕事を求めます。この仕事観が独善的なものに留まり、単に自分のやり方を押し付けるだけならば、リーダーになった時に周囲との軋轢を生み出すのは火を見るよりも明らかです。信念体系は適度に振り返り、アップデートする必要があります。  ところが私たちはこれを怠ります。蜘蛛は自分の巣を補修しますが、人間は自分の思考をほとんど振り返りません。平気で自分の感性を蔑ろにして、他人の話を受け売りします。だから信念に一貫性がなくなり、自分らしさを見失い、自分に自信を持てなくなってしまいます。  このように失敗は常に自滅です。徳川家康は「平氏を滅ぼす者は平氏なり、鎌倉を滅ぼす者は鎌倉なり」と言いました。自分を滅ぼす者は常に自分です。それは歴史上の出来事だけに限りません。  メンタルレコーディングによって自分を振り返り記録していると、自分の持つ信念が明らかになります。そもそも私たちは物事や人間関係を大雑把に捉えすぎています。「人間関係とは」と十把ひとからげではなく、その時その時に「親とは?」「友とは?」「後輩とは?」「上司とは?」「家族とは?」という自問自答を繰り返し、それを記録してみてください。そこに新しい自分の生き方、信念が見えてきます。  自分の信念を知るのに大切なのは、一つに絞るよりも細かく分けること、つまり細分化です。私たちはつい答えを一つに絞ろうとしがちです。しかし信念に関しては、出来事や役割や人間関係に分けてたくさんあったほうが人生は捗ります。「自分はこれ」と頑なになるのは信念ではなく、単なる意固地であり怠慢です。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

人生を変えるマインドレコーディング

人はなぜ続けることができないのか? 続けるには「信念」が必要だ!

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