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住民の400倍も観光客が来る場所とは?迷惑行為は外国人だけじゃない

 今、世界的にホットイシューになっているのが「観光公害」だ。観光客の急増により、地域にさまざまな弊害をもたらすことを指し、「オーバーツーリズム」ともいわれる。押し寄せる観光客により渋滞や騒音、事故の増加、ゴミ問題、プライバシー侵害、景観・環境破壊などが深刻化し、地域住民を苦しめるというものだ。

観光公害

人口の400倍の観光客が来る軽井沢


 欧州ではイタリアのベネチアやスペイン・バルセロナで観光公害が指摘され、住民による観光産業へのデモへと発展している。一方、我が国も他人事ではいられない。訪日外国人が近年急増し、政府は’20年に4000万人の誘致を目標としている。こうしたなか、すでにメディアでも外国人観光客の大量流入による地域の秩序崩壊について報じられ、広く知られるようになってきた。

 観光公害をもたらすのは、もちろん外国人とは限らない。日本人の国内旅行者によるマナー違反や迷惑行為も少なくない。観光庁によれば、’17年の「日本人国内延べ旅行者数(日帰り・宿泊)」は6億4720万人。外国人に加え、日本人も1年間にこれだけ旅行をしているのだから、観光公害の一因は我々にも責任があることは間違いない。

 観光客数を人口で割った「交流人口比率」という数字がある。これが高いほど、地域への経済効果が大きくなるが、一方で観光公害も増えるということになる。ベネチア市の場合、交流人口比率は約77倍となるが、国内を見ると軽井沢町では約427倍、日光市で約145倍、鎌倉市では約120倍となり、諸外国の観光地と比べても、かなり高い数字になっているのだ(すべて’17年の自治体発表統計に基づく)。

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観光公害が顕在化した原因は日本人の出不精!?

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