恋愛・結婚

アラサーグラドルが結婚相談所へ…1年間婚活をした結果は?/現役グラドル経営者・手束真知子

 そして終盤。「結婚したらどんな家庭を築きたいか?」という話題に対して、私は自分の気持ちがわからなくなり言葉が出なくなっちゃったんです。だって今の目標が「結婚」から「今のこの優しい空気をどう壊さずに終わらせるか?」になっていたから。  Kさんは本当に素敵でパーフェクトな方だけど、偽りの自分を見せてしまったことへの後悔に潰されそうになっていました。私、本当はだらしないし、人見知りだし、友達いないし、仕事以外は動かない。ネイル取れているしヒール履かないし言葉だってたまに汚いときもある。でも優しいKさんはそんな私は知らない。知ったときにどうなるんだろう。次に会っても私はまた自分を偽ってしまうだろうし、Kさんにはもっといい人が現れるはず!  結局、Kさんとは特に進展もせずにこの日のお見合いが終わって以降も連絡をとることはありませんでした。  そして、お見合いが終わって自分の店に戻ってファンの方の顔を見た瞬間、心がすごくホッとしたんですよね。この人たちの前では偽らなくていいし、ありのままの私をすべて受け入れてくれるって。

社会不適合者、さらに結婚不適合者に

 私の偏見ですが、地下アイドル・地下グラドルという職業は、正社員として9~17時まで週5日勤務できない人がなる職業で、いわゆる社会不適合者だと思うんです。だから私ももうすぐ33歳なのにグラビアアイドルとしてしか生きられない。地下アイドルは結婚して趣味として生きていくのがいい!って思っていたのですが、パーフェクトな男性を前にしても自分を偽ってしまって進展に踏み出せない。  もやは私は社会不適合者、さらに結婚不適合者にもなってしまったようです。  これまで私に会ってくれた方、そしてKさん本当にごめんなさい。原因は私にありました。1年本気で婚活して気づきました。  私、結婚に向いてない! 手束真知子
ミスマガジン2004(原田桜怜名義)、SKE48/SDN48の元メンバー。現在はフリーランスで活動し、秋葉原でお店「発掘!グラドル文化祭」(guradorubunkasai.net)をオープン。店内では水着のグラビアアイドルが♡むぎゅむぎゅ♡してくれるむぎゅパンケーキが名物として発売中。アイドルユニット「グラドル文化祭」のプロデュースもしている。グラビアDVD「待ちこがれて」「mature」。Twitterアカウント「@machi_pie」Instagramアカウント「@machikotezuka
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