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防衛省で襲われた自衛官が、銃に実弾さえ入れられない悲哀

「自衛隊ができない50のこと 50」

防衛省の門番が襲われる事件が発生


 さる2月7日朝、東京市ヶ谷の防衛省で正門から男が侵入し、門番の持つ小銃を奪おうとした事件が発生しました。不意打ちで突進されれば肋骨や腰骨が骨折するような危険もあったと思いますが、日ごろ戦闘訓練をしている自衛官のこと、とっさに受け身をとったのでしょう。襲われた自衛官に大きな怪我がなくて本当によかったと思います。今回、犯人は自衛官の小銃を奪おうとしたと言われています。この場合、強盗未遂と公務執行妨害の罪が問われる可能性があると思います。



 昭和46年、陸上自衛隊の朝霞駐屯地で、警衛勤務中だった当時21歳の自衛官が「赤衛軍」を名乗る数名に殺害された事件がありました。その事件でも自衛官は発砲していません。自衛官が持っていたその銃では自身を守れなかったのです。人の命を救えない銃なんて何の意味もありません。

 しかし、自衛隊の門番は、防衛出動や治安出動がかかっていない限り、正当防衛以外では発砲できません。ゆえに、他国の軍事拠点と比べてたやすく攻撃できるのが我が自衛隊拠点なのです。犯人が素手で自衛官から小銃を奪えると考え、人目の多い朝に凶行を行うほどに我が自衛隊は甘く見られていたわけです。小銃に実弾は入っていませんでした。実弾なしの銃など重いだけのオモチャです。

陸上自衛隊

※陸上自衛隊twitterより

 もちろんしっかりした警護体制の基地や倉庫もありますが、実銃なしで警備しているユルユルの拠点も山ほどあります。さらに、基地によっては実弾や実銃があっても厳重に管理され、簡単には取り出せないというバカバカしい仕組みになっています。敵が来てから「鍵を取りに行って銃を出して弾も運んでくるからちょっと待っててね」とでも言うつもりでしょうか。たとえ銃があったとしても、これでは強襲されたらアウトです。

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自衛官の小銃には実弾がはいっていないと報道する意味

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