それならば年に一度の海外旅行だって夢ではないだろう。また、年金を受給し始める時期も遅らせたほうがいいという。 「年金受給年齢を70歳に繰り下げることで、82歳を境目に生涯受給総額が多くなります。現状の制度が続くことが前提ですが、65歳から受給開始するのに比べて毎年の受給額が1.42倍になるからです。繰り下げ受給までの間は、頑張って働いたほうが確実に得できるわけです。まずは自分たちが何歳まで働くのかという目標を立てること。90～100歳という寿命を前提にして、どの程度の生活費で暮らしていけばいいのかを設定すれば、40歳からの資金をどう運用するか計算が立ってきます」 　大切なのは65歳以降も「収入の空白期間」をつくらないこと。働くことに勝る生活防衛はないのだ。 ― ［70歳まで働く］超実践ガイド ―