更新日:2023年03月12日 09:01
カーライフ

新東名、新名神、首都高…高速道路の重要路線が、この3月に続々開通中

首都高がまた一歩カイゼン 東京湾岸部

4月頃 首都高速湾岸線大井南入口の改良  現在、大井集約料金所の撤去工事中だが、この撤去の完了と同時に、大井南入口は名称が「中環大井南入口」に変更され、湾岸線東行きへの合流ができなくなる。ただし、湾岸線東行きに向かうクルマは、その1.3km先の大井入口が利用できるため、ほとんど不便はない。

中環大井南入口(首都高発表資料より)

 現状、大井料金所付近は、大井南入口から合流してきたクルマが、中環(C2)方面と湾岸線東行き方面に輻輳(ふくそう)し、渋滞の原因になっている。渋滞は空港中央付近まで恒常的に伸びていて、空港利用者の利便性を損ねている。  が、この改良によって、旧大井料金所付近を先頭にした渋滞は、ほぼなくなるはずだ。  私は以前、大井南入口について、「できる限り南寄りに移動すべき」と書いていたが、湾岸線に合流できないようにすれば、輻輳交通そのものが発生しないのだから、より効果は高い。スバラシイ。  加えて5月頃には、国道357号線東行き(陸側)の東京港トンネルが開通する。これによって、大井入口からの合流台数が減少し、東京港トンネルを先頭にした首都高湾岸線東行きの渋滞も、かなり緩和されるはずだ。

東京港トンネル東行き(国土交通省関東地方整備局川崎国道事務所発表資料より)

 さらに9月中には、現在造り直しのため通行止めとなっている大井JCTの1号羽田線方面への連絡路が開通予定。首都高湾岸線東行きの東京港トンネルは、これでさらに通行台数が微減して、渋滞が緩和されるはず。  これらは地味な改良・開通だが、地味な積み重ねによって、首都高はパラダイスに近づいていくのである。バブル期のウルトラ大渋滞が懐かしい……。 取材・文/清水草一
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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