再開したラーメン店「なんでんかんでん」社長に聞く、借金4億円からの復活
――“フランチャイズあるある”ですね(笑)。
●’86年 世田谷の環状7号線に「なんでんかんでん」をオープン。知名度は、瞬く間に全国区となり一日の売り上げは100万円を超え年商3億円の店と騒がれる
●’01年 『マネーの虎』(日本テレビ)に出演。一躍著名人の仲間入りを果たす
●’12年11月6日 なんでんかんでん、閉店。4億~5億円の借金を抱える
●’18年9月9日 なんでんかんでん、高円寺にて復活
【川原ひろし】
196X年3月13日生まれ。福岡市博多区出身。催眠術師、歌手&エンターテイナー、ラーメン店なんでんかんでんの社長。プリントのり(海苔に印刷する技術とインク)を命名し、大政と共同権利を持つ。こな落とし(超カタ麺を表す言葉で、現在多くのラーメン店で使われている)という言葉も命名した。座右の銘は「自分の人生は他人が決める」(川原が自分自身で思いついた言葉)
撮影/山上徳幸
― [絶滅危惧チェーン店]のいま ―
川原:それもあって、今回の店はスープを別の場所で仕込むセントラルキッチン方式にしたんだ。これなら人が辞めても味がブレないからね。それと、最近は店で豚骨炊いてるとニオイがすごいって近隣から苦情がくるから、この方式じゃないと店を出せなかったんだよね。昔からのお客さんは「ニオイが薄くなりましたね」とか言ってくれるけど、店内で炊いてないだけで、濃さも味も変えてない。
――いまも支持されてるのは、どこに秘密があると思いますか?
川原:やっぱりお客さんに飽きられないようなアイデアをどんどん出していくことだよね。ウチでいえば、文字の書かれた「プリントのり」を発明したり、「ハリガネ」より硬い「粉落とし」って茹で加減を考えたりとかね。
あと何よりも接客! ラーメンに限らず、飲食店は味も大事だけど、接客さえちゃんとしてればお客さんは来てくれるから。大手のチェーンはちょっと事情が違うかもしれないけど、しぶとく残ってる店は常連さんがいるってことでしょ?
ということは、その店の接客がちゃんとしてるってことだと思う。やっぱり飲食店にとっての“底力”は何かって言ったら接客だね!
<社長・川原ひろしと「なんでんかんでん」の歩み>
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【なんでんかんでん高円寺店】
東京都杉並区高円寺南4丁目25−9
月曜~木曜日 11時~23時
金曜、土曜日 11時~23時半
日曜、祝日 11~22時
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