雑学

「アンナミラーズ」現在1店舗に激減も、“制服萌え”のファンから熱い支持

 かつては隆盛を極めていたのに、いつの間にか見かけなくなってしまった”絶滅危惧”チェーン店。すっかり街から消えてしまった懐かしのあの店はいまどうなっているのか? 店舗が減っても生き残り続けている底力を探る。

1990年ごろには最大20店舗⇒現在1店舗


 ’73年にアメリカ西海岸とハワイで創業した、ドイツ系移民の家庭料理をコンセプトにしたレストラン「アンナミラーズ」は、同年日本でも青山店がオープン。当初はライセンス契約のみを結んでいた井村屋製菓(現・井村屋グループ)が’90年から日本での商標権を取得し現在に至る。

 青山に、原宿、渋谷スペイン坂、下北沢、自由が丘、お台場……。これは「住みたい街ランキング」の結果ではなく、かつてアンナミラーズ(以下、アンミラ)が店舗を構えた場所である。

 若者の集まる街や人口集中都市にあったアンミラは、’00年ごろを境に次々と撤退、’08年8月に赤坂山王下店が閉店してからは、現存する高輪店を残すのみとなった。

 親会社の井村屋に取材申し込みをしたところ「取材NG」とのこと。フードアクティビストの松浦達也氏は、盛衰の背景について次のように推察する。

サラダ&エビとペストソースのハーフスパゲティプレート 1000円
いわゆる「ジェノベーゼ」。サラダには店員がたっぷりチーズをかけてくれる満足度の高いランチセット

ランチセットのパンは温かくふわふわ

「『家庭的なアメリカンフードとホームメードパイなどのスイーツを提供する』というコンセプトが、現代において大規模チェーンの形ではさほど求められておらず、加えて『アメリカンサイズ』という大ポーションでの提供も時代の趨勢に合っていないと思います。

 私の知り合いの元アルバイトは『コーヒーお代わり自由を“ボトムレスコーヒー”とわかりにくい呼称に固執するところも含め、客のニーズよりもスタイルを貫くことにこだわりすぎたのでは?』とも言います。ただ店舗数が減ったことで、逆にそのこだわりが好きだったり、ノスタルジーで来店する客とのバランスもとれた印象です」

アンナミラーズ

クラブハウスサンドイッチ 1300円(税別)
【アメリカンな味のサンド テイクアウトにも対応】ターキー、ハム、レタス、トマト、チーズを挟んだボリュームサンド。サイドにはピクルスとポテトも。パイ同様、テイクアウトも可

アンナミラーズ

チェリーパイ 580円(税別)
【チェリーがぎっしり! 脳がしびれる甘さがクセに】欧米ではアップルパイと双璧をなす人気のメニュー。さっくりしたパイ生地の中には、トロットロに甘く煮込まれたチェリーが

アンナミラーズ

フルーツクリームパイ 670円(税別)
【こちらもテイクアウト可 アメリカンサイズのパイ】パイの上に生クリームがデコレートされた豪華な一品。上にはイチゴ、中にはカスタードクリームと各種フルーツがふんだんに入る

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かわいいを完璧に満たす例の制服

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