ダイエットや勉強、仕事を「継続」するには悪習慣を変える「自分だけの理由」が必要
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第94回
「モードの帝王」と呼ばれたファッションデザイナー、カール・ラガーフェルドはかつて体重100kgを超える肥満でした。誰もがご存じのように、ダイエットはとても苦労すると言われています。しかし、彼は13か月で40kgの減量に成功し、その後も体型をキープし続けました。
その原動力になったのは「細身のスーツ」です。エディ・スリマンというデザイナーが作った細身のスーツを着たくて、彼はダイエットを始めました。その内容は「42kg減! 華麗なるダイエット(集英社be文庫)」として出版もされています。もともとは甘いものが好きで、チョコレートをやめるのに苦労したそうです。
ダイエットをするとき、普通はダイエット法に注目します。しかしダイエット法と同じくらい必要なのが「理由」です。そして、その理由はあくまで個人的なものになります。
カール・ラガーフェルドは細身のスーツが着たくてダイエットに成功しました。しかし、私たちが「細身のスーツを着たい」と思ってダイエットに挑んでも、同じようにはいかないでしょう。それはファッションデザイナーである彼ならではの理由です。
私たちは何かをきっかけにして、ある一つの思考を繰り返すようになります。それが信念です。人は同じことを考えるから、同じ行動をとります。習慣の根底には信念があります。それは肥満になるような生活習慣も同様です。
カール・ラガーフェルドが肥満になったのは、恋人がエイズで病床に伏せたのがきっかけだったそうです。その時からエディ・スリマンのスーツに魅了されるまで、彼は外見に注意を払うのをやめてしまいました。やせるにはやせる理由があり、太るには太る理由があります。それは科学的な理由ではなく、人生としての理由です。
私たちにとって「そのほうがいいから」というのは理由になりません。痩せたほうがいいとか、勉強したほうがいいとか、真面目に働いたほうがいいと考えても、「わかってはいるんだけど……」で終わってしまいます。自分だけの理由、信念こそが人を動かします。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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