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歌舞伎町女社長が教える、経験のない分野で「それなりの結果」を出す方法

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗経営する歌舞伎町の女社長。そんなわたしが野心の大切さを説く、この連載。第43回は「経験のないことを頼まれた時」がテーマです。

 先日、わたしは90分間の講演を行いました。

講演

※画像はイメージです

 実は、5年前にも「独立を支援する会」で30分の講演を頼まれたことがあったのですが、原稿をさんざん書いて、読む練習をしていたにもかかわらず、当日は頭が真っ白になり、大失敗。すごい速さで話してしまい、10分も時間が余って、どうしたらいいか、わからなくなったことがあります。

 先日の講演はいわばそのリベンジだったのですが、そこで学んだ経験のない分野でそれなりの結果を出すための方法を今回はお話をしようと思います。

今年講演のリベンジの機会が訪れる


 わたしは、店ではお客様やスタッフ、キャバ嬢たちとマンツーマンの対話はよくするものの、複数の人たちに対して、こちらが一方的に話をした経験がほとんどありません。

 しかし、今年の年明け、「歌舞伎町で学んだビジネスの極意という主旨で90分間、講演をしてほしい」というオファーがあり、「5年前の大失敗を挽回したい」「将来、講演をできるようになってみたい」と考えていたわたしは、それを引き受けます。

 さっそく勉強のため、有名人の講演動画をYouTubeを探しました。経験がない分野でそれなりの結果を出すには、できる人のマネをするのが一番てっとり早いと思ったのです。手始めに「スティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行った伝説のスピーチ」と「トヨタ自動車の豊田章男社長が販売店に対して送ったメッセージ」の2つの動画を見ました。

 ところが、動画を見た後で、この人たちを真似するのは無理だし、不可能だと痛感したのです。なぜなら、わたしにはジョブズのような熾烈な生い立ちはないし、豊田社長のように全身で語るほどの情熱もなかったのです。

ジョブズを諦めて明石家さんまになる


スティーブ・ジョブズ

スティーブ・ジョブズ ©Matthew Yohe

 次にわたしはお笑い番組について考えました。わたしがかつて出演した『恋のから騒ぎ』で、MCの明石家さんまさんは、番組を1時間もたせるために、お題を何個か決めたうえで、ゲストや女の子たちをいじりながら進行させていました。

 それを見て、はっとしましいた。そうか、さんまさんと違って、話す技術もなく、無名なわたしが、お題すら決めずに、一方的に90分間しゃべっても楽しくないのは当たり前なんだと。

 そこで、与えられた90分間を10分ごとに分けて、それぞれお題を考えました。そして、しゃべれそうなところは10分間しゃべりますが、お客様が飽きてきていたら、遠慮なく話題をふって会話する方針を決めました。お題は、

「1.自己紹介」「2.水商売はどうやって飯を食っているのか?」「3.店をはじめたときのどん底エピソード」「4.初めてテレビに出て、本を書いた経験」「5.キャバ嬢の生態、生き方、習性」「6.キャバ嬢体験」「7.銀座店出店」「8.銀座店を失敗した理由」「9.長寿の時代、頑張って生きましょう!」

 という、わたしのことをまったく知らない人でも「客観的に聞きたいと思うこと」という観点で、自分なりに作ってみました。

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自分のホームなら強気に落ち着いて話せる

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