更新日:2023年03月20日 11:12
仕事

歌舞伎町女社長が教える、経験のない分野で「それなりの結果」を出す方法

自分のホームなら強気に落ち着いて話せる

 また、決まっていなかった講演の場所と懇親会の場所も、会社員だった頃に「商談をするときは客先に出向くのではなく、本社に来てもらって自分のホームスペースで口説くように」と言われていたことを思い出し、自分のホームにしました。  かつて勤めていた日本オラクルには、なんとなく強気に・なんとなく落ち着いて自分のペースで話が進められるため、情熱的な商談をするときの「赤の部屋」、落ち着いて商談をするときの「青の部屋」があったのです。  なので、講演・懇親会は、わたしが運営する「アップス」でやることに決め、当日はいつも接客をしたり、カラオケをしたりしている自分の店を使いました。「キャバクラで講演」これって新しいのではないかと思います。  それから、みんな座っているのに、わたしだけ立ってしゃべると緊張するので、机と椅子を用意して座ってしゃべることにしました。メガネをコンタクトに変えると、また普段とちがって緊張するので、メガネをしたままでしゃべりました。

マンツーマンで話すことで緊張が解けていく

和やかな会議(ビジネスイメージ) こんなに準備して臨んだのに、講演で話しはじめると自分の声がうわずっていました。  そのため、当初より早めにお客様に質問をふって、答えてもらいました。次第にマンツーマンでしゃべっているような感覚になってきて、少しずつ緊張が解けていき、その後は原稿を見ずに、言いたいことを落ち着いてしゃべることができました。  わたしも、キャバ嬢の体験の話で、たくさんの時間を食われてしまいました。よっぽど途中で話を切って、次にいこうかと思いましたが、面白かったのでそのまま続行しました。  結局、時間がオーバーしてしまい、銀座に出店して失敗したことについては話すことができなくなり、そのまままとめに入ることになりました。時間配分こそ間違えましたが、私なりに達成感のある講演をすることができました。

未経験の分野でそれなりに結果を出すには

 経験のない分野でそれなりに結果を出すためには、まず相手を自分のホームグラウンドに引き込んで、自分が平常心で落ち着いて望める環境に近づけることが大事です。  それから、すでにうまくやっている先人のマネをすること。これは、なるべく自分に近しい人でマネをしたほうがいいと思います。  いろんなやり方があると思いますが、人前で話すときは、原稿を読むとどうしても緊張して読み飛ばしてどこを読んでるかわからなくなったり、早口になったりするので、言いたいことを何個か準備しておいて、そのときのテンションと自分の言葉で話すことをおすすめします。 <TEXT/内野彩華>
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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