仕事

モチベーションは人間関係からしか生まれない

 とはいえ、そうした役割が簡単に見つかるわけもありません。だからこそ、その役割を提供するために会社があります。ある男性は会社で働いていた時、「自分にはセールスの才能がある」と感じていました。しかし、その会社を辞めて独立したところ、以前ほど売れなくなってしまいました。その時、彼は「売れていたのは自分の力じゃなくて、仕組みを作った社長のお陰だった」と気づいたそうです。 「頑張りたくても頑張れない」とやる気で悩んでいるのなら、自分の勤めている会社の創業者や現社長について調べてみましょう。彼らがどんなビジョンを持って、社会に何を提供しようとしているのか。その窓口として、自分はお客さんに何ができるのか。人間関係を通して思いを馳せると、だんだんやる気がみなぎってきます。  自己啓発では「やりたいことや好きなことをやれば、自然とモチベーションになる」と言われています。しかし、個人的な願望を理由にするだけでは、地道なノルマをこなせるようにはなりません。それが人間関係も含めて考えられるようになると、自分が想像していたのとはまったく別物のやる気が湧いてきます。  私たちは「社会の歯車になりたくない」わけではありません。それなら山にでもこもって、自給自足の生活をしているはずです。本当に望んでいるのは「自分が納得できる歯車」になることです。自分が「これなら頑張れる」と思える役割を見つけましょう。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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