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花見や夏祭り、季節の風物詩に参加するには理由がある

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第96回

花見 四月といえば桜の季節です。街を歩くと、あちこちでお花見が開かれています。東京では先週末がピークだったので、みなさんはすでに済ませているかもしれません。

 ある男性は毎年奥さんとお花見に出かけるのを習慣にしています。彼の仕事は三月が年度末で、四月から新年度が始まります。ちょうどお花見の時期と重なっていて、それが新年度に向けた気持ちのリセットになっているそうです。

 ある時、彼は嘘を広められ、今までいた職場にいられなくなりました。はじめて仕事を辞めたいと思い、「自殺しよう」と踏み出してしまった事もあったそうです。

 そんな折、彼は今の奥さんと結婚し、「毎年春に桜を見に行こう」と約束しました。花見といっても宴会ではなく、二人で桜の下を歩くだけ。しかし、それが彼にとって、新たな気持ちで仕事始めを迎える儀式になりました。

 過去を振り返り、未来について考えるには「区切り」が必要です。今日があるから、昨日を振り返り、明日について考えられます。今月があるから、先月を振り返り、来月について考えられます。

 区切りが多ければ多いほど、振り返りを増やし、未来について考える機会が増えます。だから企業では年間、上半期、第一四半期、月間、週間といった様々な区切りを設けて計測します。それは個人も同様です。

 気持ちはただ考えただけでは変わりません。気持ちの切り替えが上手い人は、それを初めからスケジュールに組み込んでいます。「これまでが良くないから切り替える、これまでが良いから切り替えない」といった選り好みをしません。

 これまでが良くても悪くても、いつまでも引きずらない。その姿勢が気持ちのリセットを可能にします。ユニクロの柳井正社長は「成功は一日で捨て去れ」と言いました。

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気持ちをリセットする機会に

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