R-30

パワハラやいじめに遭ったら逃げるべきか?

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第100回

パワハラ 集団が変わるのは難しくて時間がかかります。個人が変わるほうがずっと早くて簡単です。だから世の中では加害者が組織に残って、被害者が出て行く羽目になるという理不尽が起こります。

 学校でいじめがあって、なぜかいじめたグループが学校に残り、いじめられたほうが転校することになる。あるいは職場でパワハラがあって、なぜかパワハラした方が職場に残り、パワハラを受けたほうが転職することになる。

 私はこれまでに何度かそういう相談を受けました。そういう時はなるべく早くその環境から離れるようにアドバイスしています。組織に自浄作用を期待しても仕方ありません。ゴミが「自分はゴミだからゴミ捨て場に行こう」と考えたりするでしょうか。それと一緒です。

 海や川や大気に自浄作用があるのは、それが循環しているからです。流れの悪い湖や沼には汚濁が蓄積します。湖や沼のように人が集まる組織の自浄作用はもともと高くありません。

 どんな組織も問題が行き着くところまで行って、外部から指摘されて、責任者が変わって体質が変わります。私たちは自浄作用という言葉に対して、「汚れが自ら綺麗になる」という誤ったイメージを抱いています。そんなことはありえません。

 人間は他人と接して、初めて自分の輪郭がわかります。それを怠ると、周りの認識からズレていきます。そしてそのズレを放置するほど、気づかせようとする指摘が増えてきます。その指摘をどこかの段階で聞き入れるのが自浄作用です。

 しかし、それが最低限でもできるなら、最初から人をいじめたり、パワハラしたりしません。最近はあまりにも自覚がなさすぎて、自らいじめ動画をSNSにアップして炎上、退学になった学生もいました。自分がわからないほど、恐ろしいことはありません。

次のページ 
一緒に戦ってくれる仲間を集めましょう

1
2





おすすめ記事