ライフ

「空気」を読んでも従わないとラクになる。中・高校生に伝えたい思い/鴻上尚史

睾丸の大きさと協調的なふるまい

 僕自身、中学校の時はソフトテニス部で、「ろくでもない先輩ほど、後輩にいばる」という現実に歯ぎしりしましたからね。
ソフトテニス

※写真はイメージです

 よくできた先輩は、後輩に威張ることもムチャを言うこともなかったので、自然に尊敬できました。そういう先輩には、「なにかしてあげたい」という気持ちに自然になりました。理不尽な先輩には、まったくそんな気にはなりませんでした。  あの当時、僕はどうしてこんなシステムが存在しているのか。そして、そのシステムに対して、どうふるまえばよかったか。まったく分かりませんでした。だからこそ、今、伝えたいと思っているのです。  中・高校生向けだと思ったのですが、大学の生協で売れているという知らせが来ました。確かに、中・高校生に書いたので、読みやすいのでしょう。それはそれで嬉しいことです。 『もっと言ってはいけない』(橘玲著/新潮新書)を読んでいたら、三大人種によって睾丸の大きさが違うというデータが載っていました。 「ニグロイド(アフリカ系)50グラム、コーカソイド(欧米系)40グラム、モンゴロイド(アジア系)20グラム」というデータと「中国人13.7グラム、ヒスパニック25.9グラム、コケイジャン21グラム」というものでした。  男性ホルモンであるテストステロンの大半は睾丸で作られます。テストステロンが増えると、暴力的や威圧的行動が強くなる傾向があると言われています。  男性ホルモンが少ないアジア人は、そもそも、人種として集団的というか協調的にふるまうように進化したと考えられます。  稲作という集団行動の中で、テストステロンが多いタイプは淘汰されたという仮説です。  アジア人は人種としても「世間」を作りやすく進化したというわけです。じつに面白い考え方だと思います。はい。
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