更新日:2023年03月22日 10:20
仕事

やりたくない仕事をなんとかこなす方法。歌舞伎町10億円女社長が教える

黒服、キャバ嬢の人員が確保できているか?

 次の「黒服、キャバ嬢の人員確保」ですが、そのためには黒服や、キャバ嬢、業者と話し合いを重ねなくてはいけません。わたしはいま41歳で、うちのキャバ嬢の平均年齢は23歳です。下手するとお母さんでもおかしくない歳の開き具合です。  ジェネレーションギャップというのはおこがましいですが、わたしの接客スタイルは悲しいことにだいぶ古くなってしまっているので、あまりキャバ嬢の教育には携わらないようにしています。店長やマネージャーの方が今時の接客スタイルを知っていて、売上が伸びることをよくわかっているからです。  でも、トラブルが起きた時には積極的に関わるようにしています。本来、トラブルは起きたらすぐに対処するべきですが、現場の人たちはみんな忙しく後回しにしがちです。そういうときにキャバ嬢と積極的に関わると、いまのキャバ嬢はいつもどういうことを考えて、どういうことが好きで、日々どういう行動をとっているかを知ることができて楽しいです。  今のキャバ嬢は、わたしが水商売で売上を作るために活躍していた20年前と比べると、わたしやまわりにいたキャバ嬢たちより、ずっと真面目で、仕事を真剣に考えていて、真摯に働いているような気がします。  逆に、キャバ嬢にやんわり店を辞めてもらいたいときや、業者との無理な交渉をするときには、わたしは「社長」なので社内的にも社外的にもいいイメージを保っていたいので、部長や店長にお願いするようにしています。  部長や店長も「悪い役」を快く引き受けてくれるので本当にありがたいです。それでも解決しない場合は、わたしがでていくことになりますが、滅多にありません。17年間店をやっていて2度くらいです。

顧客満足度を“正しく”把握するには?

評価 最後の「顧客満足度を把握する」ですが、接客はわたしが一番好きな仕事です。昔、水商売をはじめたときはあまり好きではありませんでしたが、自分のスタイルが確立されるようになってからは一番自信の持てる仕事となりました。  いまのわたしの主な仕事は、お客様と指名のキャバ嬢の関係は良好か、フリーのお客様の場合にはなにが楽しいと思ってうちに来られているのか、気に入りそうなキャバ嬢はどんなタイプなのかをなるべく正確に把握することだと思います。  ついつい接客しているうちに、自分が楽しくなって把握することを忘れてしまったり、思い込みが激しいので勘違いしたまま長い年月が経ってしまったりと、失敗も多々ありますが、なるべくお客様の話を正確に聞いて、トンチンカンにならないように心がけています。  以上がわたしの日々の主な仕事ですが、好きな仕事の種類だからと言って没頭できるわけでもなく、結構まんべんなく、好きにちょっと毛が生えた程度のいろいろな種類の仕事を、日々淡々とこなしているのが現実です。  それでもキャバクラの仕事がわたしは大好きで、他の仕事はできないしやりたくないし、引退する日までキャバクラの仕事に携わっていたいと思っています。
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やりたくない仕事の取り扱い方
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新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

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