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歌舞伎町で10億円稼ぐ女社長が教える、ビジネスシーンで役立つ「1000時間の法則」

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗経営する歌舞伎町の女社長。そんなわたしが野心の大切さを説く、この連載。第45回は「1000時間の法則」がテーマです。
内野彩華

内野ママ

 一般的に、なにかを習得するのにかかる時間は「1万時間」と言われています。うちの店でも入店したばかりのキャバ嬢が「わたし、水商売向いてない」とため息をついては、1万時間どころか、100時間にも満たないうちに辞めてしまうことがあります。  ただ、私が紹介したいのは「1万時間の法則」ではなく「1000時間の法則」です。今回はこちらについて私なりの実体験をもとに、お話をしたいと思います。

なにかを習得するには意外と時間がかかる

 1000時間というのは、結構日数を要する時間です。1日3時間、5時間、8時間かけたとして、それぞれ何日かかるか計算してみました。 【1日3時間×333日】  働きながらだと、資格や免許をとるための勉強なら、1日3時間確保するのがやっとだと思います。そうすると軌道に乗るまでに約1年かかる計算になります。 【1日5時間×200日】  わたしたち水商売の業界では、1日における働く時間は約5時間程度です。月に100時間とすると、約10ヶ月かかる計算になります。 【1日8時間×125日】  一日中、習得したいものに時間が費やせる場合にはもっと日数は短縮されますが、それでも4か月かかる計算になります。  こうしてみると、なにかを習得するには、意外とたくさんの時間と労力を費やさないとダメなんだなと改めて思います。  わたしが水商売をはじめたときは、単にお金がないという理由だったので、真剣に水商売の技術を習得したいとは思っていませんでした。わたし自身も若かったこともあり、適度にチヤホヤされていたので、この仕事で一生やっていくつもりはありませんでした。仕事をなるべく早く終わらせて、アフターを断る口実も考え、とても省エネ体質の働き方でした。

歯を食いしばって辞めなかった結果…

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※画像はイメージです(以下同じ)

 でも、大学時代に、銀座の高級クラブで働きはじめたとき、指名が全く取れず、すごくくやしい思いをしてからは、初めて強烈に「売れたい」と思いました。  とはいえ、一生懸命働いても、なかなか成果がでないので、「どうせ向いてない」と後ろ向きな気持ちになってしまい、やる気がなくなったり、自暴自棄になったりするばかりで、とても何かを習得するようなマインドにはなれませんでした。  それでも、歯を食いしばってお店を辞めなかった(正確にはお金が必要だったので「辞められなかった」が正しい言い方だと思います)のは、水商売の技術を習得する上で、わたしにとってすごくプラスなことでした。  お店にいると、凄腕のホステスさんの接客を間近で見ることができます。それから、お客様が、席についてる間に、ほかのホステスさんについて話をすることも多かったので、お客様が褒めていることは真似して、文句を言っていることは反面教師にしていたのです。とはいえ、見よう見まねで真似しも、しっくりこなかったり、恥ずかしくて絶対できないと思ったりと、うまくいかないことのほうが多かったと思います。
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人生全てを水商売に捧げてみえたものとは?
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