フィクションに描かれた2010年では国債と株が大暴落して国家破産へ!?
気がつけば、21世紀も10年目。でも、子供の頃、想像してたのと何だかちょっと違うような……。というわけで、官公庁や有識者による真面目な未来予測から、SF小説などのフィクションまで、いろんなメディアで発表された”過去の未来予測”を集め、その当たりハズレを検証した!
フィクションに描かれた2010年
食料自給率はアップするも、国債と株が大暴落して国家破産へ!
’95年刊行の小説『2010年の殺人』は、ガンに冒された政治家が若い肉体に記憶を移したことから起こる事件を描くミステリー。記憶の転写が可能ってのもすごいが、劇中の時代背景も興味深い。日本でバイオ食糧の工場が急激に増えて食糧自給率アップ。おかげで日本用に作物を作っていたブラジルの農園が困窮する事態を招いてしまう。また、生前に反対の意思表示をしていない場合、死亡時に臓器の無償提供に同意したとみなす「臓器移植特例法」も成立。
一方、’05年刊行の小説『半島を出よ』は北朝鮮の反乱軍に福岡が武力占拠される物語だが、描かれた2010年の日本の政治経済はズタボロ。円が下がり、地方債、国債、株が暴落。預貯金の引き出しが制限され、消費税は17.5%で、最終的に国家破産。銀行・企業倒産が相次ぎ、川崎市の公園には4000人ものホームレスが溢れるという事態に。おまけに外交で大失敗し、アメリカ、アジア、EUからそっぽを向かれ国際的孤立状態(ちなみに北朝鮮はアメリカと友好路線)。フィクションで済んでくれればいいけどね……。
― 爆笑![昔の2010年予想図](珍)絵巻【5】 ―
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