更新日:2023年03月28日 09:38
仕事

向かない仕事を続ける意味はある?歌舞伎町の女社長の教え

読書が苦手でも国語教員になれた理由

 ただわたしが本好きなのは「母が国語の先生だから遺伝したんだ」と長い間、勝手に思い込んでいたので、母が本を読んでいるかどうかを気にしたこともありませんでした。  母は次のようなことを言いました。その内容は、まとめるとこんな感じです。 「読書が楽しいと思ったことは一度もなく、『この本がいい』と言われても、解釈がわたしにはわからない。現代文の文章読解ができなすぎて、意味がわからないから、書き抜き問題だけをひたすら頑張った。  解釈ができなくても、書き抜き問題を繰り返していくうちに、書き抜き問題だけはできるようになった。高校生になって、古文が出てきたときに古文の単語を覚えれば、はじめて国語で周りの人に勝てると思えた」

才能がない仕事は「カメさんの仕事」

内野彩華

内野彩華

 母は、どうして40年間も国語の先生を仕事にできたのか「自分でもわからない」と言います。でも、わたしはその時、自分の水商売という仕事と被らせて思いました。  人よりできなくてくやしいから躍起になって努力できた。才能がないから、重箱の隅をつつくようになんとか人より勝る部分を探し続けた。そして、長い間、時間を費やしたから愛着がわいて、いつのまにかその仕事を好きになっていた、のではないかと思います。  天職というのは案外「苦手だからこそ」生まれるのではないかと思うのです。つまり、「カメさんの仕事」なのです。 <TEXT/内野彩華> ― 歌舞伎町流「欲望のすヽめ」 ―
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ。著書『劣等感を力に変える 成り上がる女の法則』が発売中

劣等感を力に変える 成り上がる女の法則

劣等感まみれでもOK!成り上がる人が知るべき5つの法則

試し読みはこちら
1
2
おすすめ記事