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会社員からキャバ嬢まで「人生の設計図」がないと失敗する。歌舞伎町女社長の教え

 新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗経営する歌舞伎町の女社長、内野彩華(うちのあやか)です。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第49回は「人生の設計図」がテーマです。
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※画像はイメージです(以下同じ)

 夏ですが、雨ばかりでちっとも暑くなりませんね。毎年、海に行くと思うことがあります。わたしは海の家を「食べるところ」というよりはシャワーや休憩どころとして利用することが多いので、海の近くに家があったらいいなと前々から思っていました。  すると、お客様Aさんが「海の近くにDIYの一貫で仲間内だけでプレハブの家を作るんだよ」と言っていたので、内心ラッキーと思っていました。  今回は、わたしが体験したお話をもとに、改めて設計図を描くことがとても大切だと感じたお話をしようと思います。

設計図を描くことの大切さ

 Aさんは、当初の予定で4月頃から取り掛かって7月はじめにはプレハブの家ができ上がる予定でいました。もちろんAは大工さんではないので、見よう見まねで床を作って柱を作り屋根を作りました。  そして壁紙を張り、窓やドアを作って、トイレやお風呂の場所を確保しました。わたしも面白いので、何度も見に行きましたが、どんどん家らしくなって行くので、すごいなと思っていました。  そのうち、わたしや、その友達が「こうやって使いたいな」などとリクエストをするようになり、当初、小さな建物でいいと思っていたのが、増設、増設を繰り返してだんだん広い建物に変わっていきました。その都度、プレハブや壁材を買い足していたのですが、雨が降るたび、屋根の隙間から雨漏りするようになってきたのです。

完成間近で重大な事実が発覚

夏休み「今回はここの場所が雨漏りしていたから」と、また新たに補強するのですが、雨が降ると、別の場所が雨漏りして、いくら補強しても、次に雨が降ったら別の場所……とキリがないのです。  とうとう屋根を総とっかえすることになってしまいました。なんとか取り替え作業を済ませて、これから「風呂、トイレを作ったらでき上がり」という矢先、重大な事実が発覚しました。  そもそもですが、Aさんは当初、「海の家のような簡易な建物だから3~5年で壊す」という理由で、建築申請を出していなかったのです。建築許可のない建物と土地には、水道を引いてくることができません。  そういうわけで、このままでは風呂とトイレを作っても水が流せないので、どちらも利用できないことになってしまいます。
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3か月で完成の予定が1年を費やすハメに
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