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<純烈物語>純烈分裂!? 酒井&小田井は別ユニットで紅白を狙う!?<第8回>

クビになった酒井と小田井が悪態、 すさまじいブーイングに包まれるNHKホール

 とてもいい感じでステージは進んでいったが、ここで水を差したのがクビになった酒井と小田井。客席後方からオーディエンスを威嚇しつつ勝手に舞台へ上がると、純プリはおろかそれを支持するファンにも悪態をつく。  凄まじいまでのブーイングに包まれるNHKホール。ファンによる手の平返しも、ここまでくるとむしろ清々しい。酒井と小田井は、ずっと苦楽をともにしてきた白川と後上に情で訴えんとするが「受け入れるしかないんですよ」「わかってください」のひとことで突っぱねられる。  揉める6人の中に亜門が加わり押し問答を繰り広げた結果、酒井が「歌手なら歌手らしく歌唱力で勝負させろ!」と提案。だがその瞬間、微妙な空気がホール内に漂い始める。  ご存じの通り、旧純烈は歌唱力を前面に押し出すタイプのグループではなかった。この連載でも「大御所の皆さんと比べたら、自分たちなんてまだまだ」という、酒井の謙虚な姿勢を伝えてきた。  にもかかわらず「新入りのお子ちゃま二人、俺たち旗揚げメンバーとおまえらじゃあ、眺めてきた世界が違いすぎるってことを教えてやるよ」と、酒井は上から目線。眺めてきた世界と歌唱力はビタ一文無関係だ。  かくして「新メンバーvs旧メンバー全面対抗戦」がスタート。突発的な対決にもかかわらず、対戦カード紹介と煽りVTRもちゃっかり用意されている。まずは最上川が自身のナンバーである『司の冷たい肉そば音頭』を歌い、続いて酒井が『やっぱ好きやねん』で対抗。  両者歌い終えて、さあジャッジメント……とはならないのがマッスル。ここで亜門は「歌の審査なんてその人の主観が入るんだから、どっちがよかったとか決められないよ」と、歌唱力勝負を全否定。そして「この対戦は郷土愛対決。どちらがより心から地元を愛しているか、それぞれのご当地グルメの早食い競争で決着をつけたいと思います!」と、話をあらぬ方向へ持っていってしまった。  この“振り回され感”がオーディエンスの笑いを誘う。「じゃあ、今までの(歌唱力勝負)はなんだったんだよ!」と、意図的に突っ込みどころを与えているのだ。こうしたやり口は、現在の純烈の中で生かされてはいまいか。  ご当地グルメ対決は山形の玉こんにゃく(串に3つ刺さっている)と、大阪のたこ焼き(アツアツの12個)で争われたが、あまりの熱さで食べきれない酒井をせせら笑うかのように最上川が光の速さで完食。昨今の芸能界では、このような形で勝敗が決められることを知った。  敗れた酒井が「ちゃんと歌唱力で勝敗が決まるようにしてほしい」と訴えたところ、亜門は「カラオケの採点機能を使えば公平なジャッジが可能」ということで(だったら最初からそれをやれよ!という突っ込み)、対抗戦第2試合は矢吹健の『あなたのブルース』で争われる。まず、真田が87点を弾き出したあと小田井も同じ曲を歌ったが、スクリーンに映し出される歌詞が途中から替え歌に。  やたら嫁の名前が出てくるリリックに戸惑いうまく歌えず、小田井は完敗。これにより、二人は潔く純烈を卒業することを受け入れた。わざとらしいぐらいのウェットな雰囲気に包まれるステージ上。その中で一人距離を置く酒井のモノローグが流れる。 「今日の純烈コンサートの第1部、いつもと全然雰囲気が違う。純烈マダムを置き去りにするようなバカバカしすぎる構成に、悪意に満ちたネタの数々、要所要所にはさまれるプロレス興行のような映像……俺たち純烈はこれからどこへ向かっていけばいいんだろう。この台本を書いた男なら知っているかもしれない」  舞台袖から呼び込まれたササダンゴが、パワーポイントを使い今後、純烈はどうしていくべきかのプレゼンを始める。そこで明かされたのは、酒井&小田井の旧純烈は、紅組として紅白を目指すというまさかの仰天プランだった。
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新ユニット「お戯烈(おげれつ)」結成
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