更新日:2019年10月17日 22:46
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ド底辺キャバ嬢、デモ中の香港へ行く。果たして、観光はできるのか?

夜遊びエリアの賑わいは?

夜遊びエリア・ランカイフォンの様子

夜遊びエリア・ランカイフォンの様子

 続いて、香港屈指の夜遊びエリアである蘭桂坊(ランカイフォン)へ。クラブやバーが並び、普段は平日でも観光客で賑わっているエリアだ。いつもは最寄りの中環駅周辺まで若者がたむろしているのだが、この日は少し人通りが少なく感じた。バーが密集する通りはそこそこの賑わいだが、普段見る日本人の姿は一切なく欧米人の姿が多い。  後に聞いた話によると、在住や旅行で来ている欧米人は特にデモを気にすることなく、いつも通り外出しているという……。ちなみに、この日は平日だったため、お目当てのクラブは軒並みクローズ! やっとオープンしているクラブを見つけたのだが、ボサノバのような音楽が流れて男女が抱き合って踊っていて、何とも寒かったのでありました……。  翌日は香港映画ファンの聖地ともいわれている「ガーデン・オブ・スターズ」へ。以前は「アベニュー・オブ・スターズ」という名前だったが、改装と移転をして2019年に「ガーデン・オブ・スターズ」として生まれ変わった。移転前に来たときは観光客で溢れていた人気の観光地なのだが、今は昼間でも数名ほどしか人がいない。
ブルース・リーの前で1枚

ブルース・リーの前で1枚

 まるで筆者の地元、日曜の夜の尼崎である。場所が移転したブルース・リー像の前で1枚。  こうしてデモが続く香港の主要観光地を回ったわけだが……結果、人は少ないけれど平日は今のところ普通に観光できたし楽しめそうではあった。ちなみに毎日夜20時から開催される光のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」は通常通り開催されているそう。ただし、週末はデモの予告をしていることも多いので、在香港の日本人も外出は控えているとか。  香港は一体、どんな状況になってしまっているのか……と少し心配していた筆者。賑わいの少ない場所は確かにあったが、街が様変わりしてしまったというような変化はなく、安心した。  とはいえ、筆者が働いていたときのように、地元民と観光客で賑わう香港に戻ることを切に願う。<取材・文・撮影/カワノアユミ>
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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