更新日:2023年04月19日 21:03
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ただの中古車じゃない!「希少車」のすすめ。テージス、エアトレック ターボR…

ランチアテージス、パサートW8…オススメの希少車

 希少車といっても、輸入車と国産車がありますが、なにせ国産車に希少車が多いというのが日本ならではの特徴。かつて、日本には多数の「国内専売車種」がありましたが、海外メーカーだと輸出が前提となる場合が多いため、日本国内向けの希少車は世界的に見てもレアだといえます。  ただ、そういったレアな国産車は、海外では認知されておらず、注目されるのはまだまだ先のことになるかもしれません。その点、世界展開されている車種の場合、認知度が高いため、注目されやすい可能性があります いずれにしても、日本には、レアな輸入車も国産車も多々あるため、とても買いやすい環境だと感じます。  ということで、最後に私がオススメの希少車をいくつかご紹介。輸入車と国産車で、私が個人的に注目しているクルマを独断で選ばせていただきました。 ●ランチアテージス  イタリアのブランド「ランチア」のテージスは、2001年に登場した同社のフラッグシップモデルで、セグメント的にはEクラスのライバルといった存在です。特徴的な外観と、ポルトローナ・フラウの豪華な本革シートが魅力的なこのクルマ。日本に正規輸入されていなかったにもかかわらず、程度の良い中古車を常時数台見かける状況となっています。現在の最安値は、138万円といったところですが、そこそこの程度の個体でも総額200万円台で購入可能といった様子。

ランチアテージス

 私は、かつて三菱プラウディアに乗っていた際、「プラウディアの次に欲しい!」と思ったのですが、高くて買えませんでした。今ではだいぶ安くなったと感じます。 ●VWパサートW8 4MOTION  2002年から日本で正規販売されたVWパサートW8。パサート自体は、それほど希少車でないものの、W型8気筒エンジンを積んだ「W8」はかなりなインパクトのある希少車。先日亡くなったフェルディナンド・ピエヒ氏の世界観を強く感じる1台だと思います。現在、売り出されている中古車はワゴン1台のみですが、何ヶ月か眺めていれば数台は出てくる傾向があるかと思います。ちなみに、今年は走行距離1万km程度の車体が出たことがありましたが、それでも数十万円単位でした。

W8 4MOTIONモデルをラインナップした世代のパサート

●VWルポGTI  こちらもパサートW8 4MOTIONと同じく、フェルディナンド・ピエヒ氏の世界観を感じるモデル。ルポには、「ルポ3L」など尖ったモデルが多い印象ですが、GTIはそのトップかつスポーツグレード。「3L」とは異なり、正規輸入されています。

VWルポ

 現在の最安値は約30万円ですが、そこそこの程度でも総額50万円~70万円といった水準で購入可能。ちなみに、2003年ぐらいまでの年式は、開閉部がアルミ製であるため、特に評価されている傾向があるといえます。 ●日産マーチカブリオレ  1997年に日産が発表したマーチのオープンカー。マーチといえば、海外では「マイクラ」と呼ばれる国際戦略車。実際、3代目マーチのオープンカーは、日本でも「マイクラC+C」という名称で売られていました。しかし、2代目マーチの「マーチカブリオレ」は、実は日本国内のみの販売だったのです。

かつて所有していた筆者のマーチカブリオレ

 その生産台数は、3000台程度。パワートレインは、CVTと5MTがあるのですがマニュアルは中古車市場にはめったに出てこないレア中のレア車です。ちなみに私はこのクルマが好きで、CVTも5MTも所有したことがありますが、意外にもCVTのほうが好印象でした。特に都内一般道では、とても快適で、積極的に使っていた記憶があります。 ●三菱エアトレック ターボR  三菱自動車は、様々なレア車を展開する傾向があり、まさに希少車の宝庫。有名どころでは、総生産台数59台のディグニティ、約1200台のプラウディアなどがありますが、「レアなグレード」も多い傾向があります。デボネアAMG、ギャランAMGなどは、その代表例。また、RVRなどでもランエボと同じ4G63のターボエンジンを積んだグレードがあり、そういったモノは特に評価されている傾向があります。

三菱エアトレック ターボR

 しかし、同じ4G63ターボを積むエアトレックは、今安く購入可能な状態。中古最安値は10万円ぐらいからで、そこそこの程度の個体でも総額50万円前後で購入可能だと感じます。このクルマは実用性が高いため、ファミリーカーとしても多くの方に選択可能な1台といえるかと思います。  以上、いくつか希少車をご紹介しましたが、この他にもレアカーは多数存在。クルマ選びの際には、ぜひ「希少車」という要素に注目してみることをオススメします。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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