更新日:2023年04月20日 12:19
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小泉進次郎の“危険性”。出世すれば米国が喜ぶだけだ/古谷経衡

期待の閣僚ナンバーワン小泉進次郎の「危険性」

小泉進次郎

国民からの人気は抜群だが、目立った実績もなく、その主張も不透明だ。「将来の総理大臣候補」とも言われているが、そうなると喜ぶのはアメリカの共和党!?(画像はHPより)

 小泉進次郎の初入閣でマスメディアは沸いている。進次郎入閣で、すわ内閣支持率は5ポイント程度上昇し、期待する閣僚のナンバーワンに進次郎の名前が躍る。しかしこの現象はまさに末法と言わなければならない。誰も進次郎の危険性について言及していないからだ。  父・小泉純一郎ありきの世襲議員、進次郎は「若い」と言われるが齢38歳。会社人なら中堅だ。しかし彼の国家観や世界観、政治家としての矜持は見えづらいことから「中身がない」「客寄せパンダ」などの批判が常につきまとう。  進次郎は’09年、麻生政権が下野した際の衆議院議員選挙(第45回)で父から譲り受けた神奈川11区(横須賀市、三浦市)で初当選するが、その道のりは厳しいもので、結果として純一郎の鉄壁の地盤を守り抜いたものの、当時旋風を巻き起こしていた民主党の横粂勝仁候補に猛追された(横粂は比例復活)。決して順風満帆なスタートではない。  進次郎という政治家は何によって形成されたのだろうか。中・高と関東学院付属校に進学。そのままエスカレーター式で関東学院大学経済学部を卒業。学部時代に政治的素養を学んだとは思いづらい。
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実際にやっていることは父・純一郎の小型版
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(ふるやつねひら)1982年生まれ。作家/評論家/令和政治社会問題研究所所長。日本ペンクラブ正会員。立命館大学文学部史学科卒。20代後半からネトウヨ陣営の気鋭の論客として執筆活動を展開したが、やがて保守論壇のムラ体質や年功序列に愛想を尽かし、現在は距離を置いている。『愛国商売』(小学館)、『左翼も右翼もウソばかり』(新潮社)、『ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか』(晶文社)など、著書多数

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