気軽に立ち寄れてサクッと一杯。一昔前に比べて街のあちこちで見られる「うどんチェーン」。近年はその個性も細分化、仕事帰りの晩酌にだってバッチリ使えてしまうのだ。今回は『つるまる饂飩』の魅力に迫る。 【麺乃庄　つるまる饂飩】――’96年、大阪市堺筋につるまる1号店をオープンし、全国40店舗以上に展開。関西風のだしによく絡む、製麺メーカーと提携し独自に開発したコシのある細麺が特徴。打ち立てを一番おいしい状態で瞬間冷凍している。 ＝＝＝＝＝ 　うどんと言えば讃岐、そんな潮流に抗い、“浪速のうどん”を提供し続けるのが「つるまる饂飩」だ。 「うどんそのものもだしが決め手の関西味ですが、トッピングにまで浪速魂が満載です。たとえば『きざみうどん』。麺を隠すほど大量の刻んだ油揚げは、いわゆるきつねうどんのように甘辛く煮込んだものではなくだしそのものがしみ込んだあっさり風。天ぷらも、関西うどんには欠かせない紅しょうが天があるのがいいですね」（B級グルメ探究家の柳生九兵衛氏） 　そして、来店したからにはぜひ味わいたいのが「鳥めし」だ。 「甘めのかやくご飯ですが、これがさっぱりしたうどんと合うんです。希望者にはたくあんも無料でつけてくれます」（同） 　七味だけでなく一味を卓上に完備しているのも関西風の特徴。徹底した「浪速」を感じる、実は骨太のうどんチェーンである。 ●ザ・大阪！鳥めし（120円＋税）……鳥めしは鶏肉とごぼう、人参、こんにゃくと具だくさん。みりんの甘みと照りが特徴的 ●最安値うどんは［かけ　230円＋税］……天かすは取り放題。うどんもいいがラーメンとはまた違う、だし風味の「中華そば」も◎