
周りにつられて盛り上がる記者
平日ど真ん中の水曜日。仕事帰りは居酒屋で一杯飲むのもいいが、
「たまにはちょっと変った場所へ寄り道してみたい」という人にオススメなのがJリーグ観戦だ。というのも、今年は東日本大震災の影響から、Jリーグは試合開催日の変更を余儀なくされた。その結果、
例年よりも平日のナイトゲーム開催が増加しているのだ。
Jリーグのチームにとって平日の試合は観客が入りにくく「鬼門」ともされてきた。裏を返せばそれは
チケットが取りやすく、ゆったり観れるという側面もある。さっそく、6月15日(水曜)に日立柏競技場で行われたJリーグ第15節「柏レイソルVSジュビロ磐田」戦に行ってみた!
平日ゲームは各地でイベント盛りだくさん
平日観戦のメリットには、
各スタジアムで頻繁にイベントが行われることもある。この日の日立柏サッカー場では、「牛タンドック」「目玉焼きのせ富士宮焼そば」などスペシャルフードが販売されていた。ほかの試合会場でも、「平日ナイター半額チケットの販売」(名古屋VS新潟戦)や、「選手との名刺交換会」(清水VS山形戦)など、普段はあまり味わえないイベントが行われている。
時刻は試合開始30分前。
会場へ向かう集団にはスーツ姿の集団もちらほら見られる。うかつにもこの日、アウェー(磐田)のチームカラーである水色のシャツを着て来てしまった記者。柏のゴール裏に行けば白い目で見られること必至なので、アウェイ側の席に行くことに……。
(柏のゴール裏は「柏熱地帯」と呼ばれ、上半身ハダカになった熱狂的ファンが陣取ることで有名)

磐田の選手がボールを持つとブーイングの嵐
試合が始まると会場は一気にヒートアップし、こちらもビール片手に観戦モードに。試合は磐田が3点をリードする展開になった。特に思い入れがあるわけではないが、
周りの磐田サポーターが盛り上がっていると、なぜか自然と楽しくなってくる。いつしか応援にも力が入り、結局、スペシャルフードをつまみにビールを3杯も飲んでしまった。
総じてかかった金額は4,200円(チケット代含む)。
キャバクラの1セット料金ほどだが、帰り道の爽快感は段違いだ。懐具合を気にしながら、キャバ嬢に翻弄されるあのモンモンとした時間を過ごしていた自分が愚かに感じて仕方がない。そもそも平日のスタジアムには、キャバ嬢と同じくらいかわいくて、何百倍もウブなサポーターギャルがいっぱいいる(当然だが、男はもっといる)。ちなみにJチームを持つ地方都市はもちろんのこと、都心から1時間ほどで行ける競技場も多い。J1・J2チームのホームグラウンドは以下の通り。
・味の素スタジアム(調布市)
・埼玉スタジアム2002(さいたま市)
・さいたま市浦和駒場スタジアム(さいたま市)
・NACK5スタジアム大宮(さいたま市)
・ニッパツ三ツ沢競技場(横浜市)
・日産スタジアム(横浜市)
・等々力陸上競技場(川崎市)
・フクダ電子アリーナ(千葉市)
・市原臨海競技場(市原市)
・日立柏サッカー場(柏市)
1週間の後半を迎えるにあたり、特別なアフター5をつくってみてはいかがだろうか。
取材・文/秋山純一郎 撮影/難波雄二