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沢田研二、中森明菜、C-C-B…“ヒット曲の料理人”編曲家・船山基紀ヒットの法則とは?

―[クリスのお宝箱]―
(船山基紀編Part1) アナログ盤、CD、DVDなど約2万枚以上を所有(現在も収集中)。アーティストからも認められるほどの大の音楽ファンのクリス松村が、秘蔵のコレクションからとっておきの1枚を披露!  私の秘蔵レコードをかけながら、素敵なゲストと、とっておきのトークを繰り広げる音楽番組『ミュージック・モア』でMCを務めているクリス松村です。今回特別ゲストとしてお招きしたのは、編曲家の船山基紀さん! その名前でアッと気付かないかもしれませんが、手がけたヒット曲見れば、驚きますよ。

編曲家の船山基紀さんをお迎えしました

『勝手にしやがれ』(沢田研二) 『かもめが翔んだ日』(渡辺真知子) 『恋人よ』(五輪真弓) 『大都会』(クリスタルキング) 『お嫁サンバ』(郷ひろみ) 『気まぐれヴィーナス』(桜田淳子) 『時代』(中島みゆき) 『夢想花』(円広志) 『ハッとして!Good』(田原俊彦) 『スローモーション』(中森明菜) 『飛んでイスタンブール』(庄野真代) 『ドラマチック・レイン』(稲垣潤一) 『Romanticが止まらない』(C-C-B) 『淋しい熱帯魚』(Wink) 『ジェットコースター・ロマンス』(KinKi Kids)  これでも、ほんの一部なんですよ。イントロが全部頭に浮かぶ名曲ばかり!  ヒット曲というと、作詞家や作曲家が注目されるけど、私は編曲家の力が大きいと思ってます。その編曲がどんな仕事なのか、意外と知られていないのが、とても残念。  例えば、『勝手にしやがれ』の作詞は阿久悠さん、作曲は大野克夫さんですが、詞とメロディだけではレコーディングはできません。詞とメロディーが素材ならば、それをいかにヒットさせるか、編曲家の仕事はいわば「ヒット曲の料理人」!

最近『ヒット曲の料理人 編曲家・船山基紀の時代』という本も出されました

レコードに針を下ろした瞬間に、ヒットが決まる!?

 私が最初に買ったジュリー(沢田研二)のレコードは、『さよならをいう気もない』。この詞やメロディをもらったとき、どのように創作されたのか、伺ってみました。 「ヒット曲にしなければいけない仕事なので、ヒットさせるには、どういうインパクトにしたらいいのかを考えます。これからドラマが始まるようなイントロが大事。聴く人をひき込めなかったらイントロじゃない。レコードに針を置いたとき、『うわあ!』と思わせるようなインパクトを心がけています」と船山さん。

ジュリーの『さよならをいう気もない』の話も聞けて、うれしかったです!

 船山さんが編曲を始めたのは、ヤマハに勤めていたころ。楽譜が書けたことがきっかけで、最初に手がけたのが『アザミ嬢のララバイ』(中島みゆき)、そして『雨の嵐山』(長渕剛)だったそうです。

山口百恵のヒット曲に使われていた楽器が、43年ぶりに判明!?

 数々の名曲の中でも、私が「うわあ! 素敵~」と思ったのが、山口百恵さんの『パールカラーにゆれて』なんですけど、あの耳に残るイントロは、どんな楽器を使っているのか、ずっと気になっていて、この機会に船山さん本人に伺うことができました。

ディズニーのオフィシャル編曲家としても有名な船山さん

「あれはマリンバです。異国情緒を出すイメージで作ったんですよ。横浜というか、中華街というか、そんな風景が浮かぶイントロにしたくってね」。レコード発売から43年ぶりに、あの楽器が木琴のマリンバと分かって、とってもうれしかった。船山さんのすてき話は、11月9日放送の番組をどうぞご覧ください。
―[クリスのお宝箱]―
タレント、音“楽”家(おんらくか)。 邦楽、洋楽問わず、音楽好きが高じて、番組出演にとどまらず、テレビやラジオの番組監修、構成、音楽解説なども手掛ける。TOKYO MX『ミュージック・モア』(毎月第1・第5土曜日午前11時30分放送)ではレギュラーMCを務める。
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