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幻となった東京五輪マラソンコースを、体重87kgの39歳おじさんがチャリで爆走した結果…

感動のゴール! のはずが…

 もう残りはゴールを目指すだけ! 平坦な中央・総武線沿いを爆走し、さあ最後……となった瞬間、スタート地点の急勾配。ここにきてスタート直後にスイスイ進めた急坂が襲いかかるのだ。電動アシストもほぼ実感できない。だが、もう頭真っ白で残り1km、あとは下り一直線。初めて30kmを計測した直線ゴール前、爆走して叫びながらゴールへ到着した!!!  が、担当T内がいねぇ…。嫌な予感がしたが、電話をしてみる。 T内「ああ、寒かったんで目の前のホープ軒でラーメン食ってます。2階席なんで来てくださ~い」  朝5時から走り続けてラーメンなんて食えるわけない。しかも脚ガックガクなのに2階席って……まあ、仕方がないのでホープ軒に行く。 T内「お疲れっす~2時間以上待ちましたよ、結局どれくらいかかったんすか」
タイム計測

3時間47分36秒というひどいタイム

 時計を見ると3時間47分36秒だった。 T内「あ~このタイムじゃノーギャラっすね」  鬼、悪魔、クソ担当! T内「あ、食い終わったら一応完走後の写真撮っておきますか、一応」
完走

※写真はヤラセです

実際に走ってみて思ったこと

 結局2時間台では走れなかったが、12月に5時前スタートし、8時41分にゴールしたことで、日の出の時間などを考慮すれば明るさは後半になるとリアルなものに近くなったと思われる。8月の5時からなら、ちゃんと明るさもありレースは見れたんじゃないか。また、全ての道は2車線以上、歩道もほぼ広いところが指定されており、観戦面では申し分ないコース設定だった。  だが、やはり8月。東京の8月は確実に蒸す。問題はやはり時期だけだ。細かい意見は避けるが、単純に何時スタートだったとしても8月に東京都市部でマラソンというのは時間だけではどうにもならなかっただろう。10月とかにできたら最高のコースだったのに。<取材・文・写真/佐藤永記> ※撮影は赤信号時や停止時など、交通ルールを守って撮影しています。 ※道路上の画像はカメラを固定した動画からキャプチャしたものです。
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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