更新日:2020年04月10日 19:16
お金

競馬専門紙『エイト』回収率トップ記者だった男の冬競馬必勝法 キーワードは牡馬と体重

 つまり冬の大型馬はたとえ休み明けであっても恐れることなく狙っていくのが得策。ここから学べることは、競馬は少数派が勝つということ。多くの人が信じて実践していることはオッズに反映されてしまい期待値が低くなってしまう。相場の用語にも「知ったら終い」という格言があるが、世に広まってしまった格言にもう妙味はない。周りの競馬ファンとは違った思考を持つことが勝ち組への第一歩になるのだ。それを考えるとこの記事を多くの人に見てもらいたいと思う反面、あまり広まりすぎても…という複雑な心境にはなるのだが(笑)。  まとめると、「冬の大型馬は太め残りが多い」、「大型馬の休み明けは走らない」という考えが広まっている今は、その逆を突いた立ち回りが勝ち組への近道になるだろう。

トライ・アンド・エラーでたどり着いた格言で懐温かい年末を!

 大型馬の成績が優秀な根拠としては、冬場のダートは時計がかかりパワーを要する傾向にあるからだと予測される。中山ダート1200mにおける9月開催の平均タイムと12~1月開催のものを比較すると、古馬1勝クラスで1分11秒0~1分11秒8、2勝クラスで1分10秒6~1分11秒1、3勝クラスで1分10秒2~1分10秒8、オープンクラスで1分9秒0~1分10秒5と全てのクラスで12月~1月のほうが遅くなっている。このような数字的裏付けもあり、そこから予想できるファクターの信ぴょう性は高い。  偶然に回収率が高いだけのデータを信用するよりも、因果関係のあるデータが正しいのは当然のことで、独自で競馬の研究をする際にも注意したい点だ。今回の場合は「冬のダートって時計遅いよなぁ」→「時計がかかる馬場ということはスピードよりもパワーが必要な馬場なのかも!?」→「パワーがあるのは馬格のある大型馬じゃないか!?」という仮説→検証を重ねてたどりついたデータだ。  競馬を見るときは常に疑問を持って、そうした気づきをデータ化してみるのが筆者の日頃の立ち回りでもあるので、もし競馬を見ていてお気づきの点があればぜひご意見をお寄せいただきたい。一緒にお宝データを見つけよう!そして懐の温かい年末を迎えよう!(笑) (データは2017年~2019年12月1日)
元「競馬エイト」トラックマン(栗東担当)。学生時代には中央、地方を全場渡り歩き、フランス、香港、ドバイまで駆け回っていた、根っからの現地観戦好き。『競馬伝道師』として週刊大衆やモンドTV「競馬バトルロイヤル」などでも活躍している。
1
2
勝SPA!
おすすめ記事