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無敗の3冠馬デアリングタクトはJCで通用するか? 3歳牝馬路線を振り返る

 2020年は歴史的な偉業が打ち立てられた。3冠を達成したコントレイルだけでなく、デアリングタクトが牝馬3冠を達成!さらに2頭とも無敗という快挙だ。そして先日、無敗の3冠馬2頭が11月29日のジャパンカップで激突することが発表された。そこで、牡馬、牝馬のそれぞれの3冠レースを振り返り、今後の展望をしていく。3冠レースの復習をしておくことで、コントレイル、デアリングタクトの未来を占うだけでなく、出走していた馬たちの今後の買いパターンもつかめてくると思うので、馬券の参考にしていただきたい。まず今回は牝馬3冠を振り返っていこう。
鈴木ショータ氏

鈴木ショータ氏

桜花賞後○戦目は驚異の単勝回収率!

1着デアリングタクト 2着レシステンシア 3着スマイルカナ  重馬場発表でも見た目は不良に近い、パワー馬場になった。そんな悪天候のうえに、超ハイペースの展開になったのがポイントだ。数字的に見れば、前半3F 34.9秒、後半3F 38.1秒という消耗戦になった。今年を除く過去10年の桜花賞の平均が、前半3F 35.0秒、後半3F 35.0秒であることを踏まえても、激しい消耗戦になったことがわかるだろう。  12番手から差し切ったデアリングタクトは、展開に恵まれたというのは事実だ。ただ評価のポイントとしては、悪天候も苦にしない対応力の高さだ。馬場が悪化しても脚が衰えない、というのが証明されたので、今後も道悪でも評価を下げられないだろう。2着レシステンシア、3着スマイルカナは、道中1~2番手にいた馬で、厳しいペースで粘り込んだこの2頭は、高く評価したおきたい。  激しい消耗戦になった桜花賞は、レース後のダメージも大きかったことは覚えておきたい。桜花賞出走馬のなかで、次走でも馬券圏内に好走したのは、デアリングタクト、レシステンシアの2頭のみなのだ。それ以外の馬たちは桜花賞のダメージが尾を引いたようで、3着スマイルカナ、4着クラヴァシュドール、5着ミヤマザクラは、それぞれオークスで16着、15着、7着と大敗している。  馬券的なポイントとしては、「桜花賞の2走後は買い!」ということだ。桜花賞の次走は、反動で負けてしまったが、さらにその次走は疲れもとれて巻き返す、という構造だ。実際に、今年の桜花賞に出走した馬の2走後を全て買うと、単勝回収率313%、複勝回収率120%となる。予想の際に桜花賞出走馬を見かけたら、「桜花賞の次走は反動で負けたんだ」と考え、その敗戦は度外視して予想するとおいしい馬券がとれるだろう。

オークスは時計に不満。全体的には低レベルかも

1着デアリングタクト 2着ウインマリリン 3着ウインマイティー  桜花賞組が反動が出て力を発揮できなかったレース。7番人気2着、13番人気3着と穴をあけたウインマリリンとウインマイティーは、桜花賞未出走だった。すなわち、この2頭に関しては、今後の能力比較の際にも、オークスの好走はひとつ評価を下げて考えた方がよさそうだ。  デアリングタクトの勝ち時計、2.24.4は過去10年のオークスの中では5番目の速さだ。しかし、当日の東京の芝は水準より1~2秒ほど速いタイム計測されており、それを踏まえれば、オークスももう少し時計の速い決着になっていてもおかしくなかった。タイム的には評価できない一戦と言える。オークス2着のウインマリリンが古馬混合のエリザベス女王杯では、4着だったように、4~5歳世代と比較すると、今年の3歳世代は能力的に一枚落ちるのかもしれない。今後の牝馬限定戦を予想する際は、「今年の3歳馬はレベルが低いかも!?」と疑ってみる癖をつけておきたい。  デアリングタクトのレースぶりとしては、他馬にマークされ、馬群で窮屈な形にはなったが、狭い進路でも伸びてきた勝負根性が光った。パワー馬場の桜花賞とは正反対とも言える、軽い馬場の瞬発力勝負でも難なく勝ったデアリングタクトの対応力が、ここでも目を引いた。
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内側は苦しい馬場だった秋華賞で覚えておくべき馬は
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