藤田菜七子騎手の成績から判明した女性ジョッキーを買うべきレース
JRAでは藤田菜七子騎手に続き、今年3月から古川奈穂騎手、永島まなみ騎手という2人の女性ジョッキーが誕生する。今後ますます女性ジョッキーが活躍し、競馬界を盛り上げてくれそうだ。そこで今回は、藤田菜七子騎手の成績を参考に、女性ジョッキーならではの特徴はあるのか、分析していく。女性騎手の特性をいち早くつかみ、好配当をゲットだ。
2019年3月から、JRAでも女性ジョッキーへの減量特典が認められた。通常の若手騎手の減量特典と比較してみよう。
▼免許取得後5年未満の騎手の減量特典
30勝以下3kg減
31~50勝2kg減
51~100勝1kg減
▼女性騎手の場合
50勝以下4kg減
51勝~100勝3kg減
上記に加え、免許取得後5年以上、または101勝以上の騎手でも、重賞などの特別戦を除くレースでは、永久的に2kg減の特典がある。「1kgで1馬身の差は出る」とも言われる斤量において、2kgの差は大きい。実際に、女性ジョッキーの減量制度が導入されて、藤田菜七子騎手の成績も上向いた。
▼制度導入前と後
勝率3.6%→6.3%
複勝率10.9%→18.0%
このデータからも、「女性騎手って実力的にどうなの?」と懐疑的だった人も、以前より少し評価を上げたほうがいいだろう。
女性ジョッキーの特徴としてよく言われているのが「馬への接し方が柔らかい」ということだ。とある女性ジョッキーの話でも「馬にきつくあたらず、のびのびさせてあげることによって気分よく走ってくれます。特に、それまで男性ジョッキーが乗っていた場合はよくありますね」ということがあった。
女性ならではの優しさが、きっと馬にも伝わるのだろう。筆者も男性なのでわからない部分もあるのだが(笑)。ことサラブレッドにおいて、「気分よく走らせる」ことが重要になってくるのは、牝馬だ。牡馬に比べて、繊細なメンタル面なことが多い。藤田菜七子騎手の成績を、馬の性別で分けてみると、期待通りの傾向となった。
▼性別による複勝率
牡馬13.3%
セン馬13.7%
牝馬14.9%
勝利数に関しては、牡馬40勝に対して、牝馬で88勝もしている。やはり、人と馬であっても、女性同士にしかわからない世界があるのだろう。面白いのが、セン馬の成績も良いことだ。セン馬は、去勢されているだけあって、激しい気性の馬が多い。そうした気性難な馬も、女性ジョッキーは乗りこなしてしまう可能性が高いのだ。思い起こせばカペラSで重賞制覇を成し遂げコパノキッキングも、セン馬であった。「セン馬は女性騎手で買い!」なんて格言が、近い将来出回っているかもしれない。
女性ジョッキーの減量特典
女性ジョッキーはズバリ、牝馬に強い!
元「競馬エイト」トラックマン(栗東担当)。学生時代には中央、地方を全場渡り歩き、フランス、香港、ドバイまで駆け回っていた、根っからの現地観戦好き。『競馬伝道師』として週刊大衆やモンドTV「競馬バトルロイヤル」などでも活躍している。
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