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THE ALFEE 高見沢俊彦の華麗なるワイン遍歴「タカミーのブドウ畑」産ワインもプロデュース

サンマリノ共和国との出会い、そしてナイトの叙勲

『アナザースカイ』ではイタリアに加えて、サンマリノ共和国にも行っていました。高見沢氏も初めてのサンマリノ共和国です。 「サンマリノ共和国駐日大使のカデロ大使が書いた『だから日本は世界から尊敬される』という本を読んで感銘を受けたところ、その関係者の方が知り合いだったので、紹介していただきました。そこでサンマリノのワインに出会いました。この国は一度も戦争をしたことがなく、そんな国のぶどうで作られた平和のワインに興味を持ったのが最初です。実際飲んでみて、あまりに美味しかったので、知人たちにはかなり紹介しましたね」  サンマリノ共和国に行ったときは、日本人で初めてサンマリノのテレビに出演したりして、かなりのウエルカム状態だったそうです。その後観光大使のオファーも受け、2019年3月、その任命式をすることになっていたのですが、直前でなんと観光大使ではなく、聖アガタ騎士団のナイトを叙勲するという知らせを受けたとのこと。日本人初となる快挙でもあります。

聖アガタ騎士団のナイトに叙勲された際の1枚

「授与式の会場を押さえるのが大変でした。テレビや新聞は、THE ALFEEよりも大きく扱いましたからね(笑)」  サンマリノ共和国には協同組合形式の国営のワイナリーがありますが、そこからなんと「Vigna di Takamiy(タカミーのブドウ畑)」を贈られています。2019年8月には、この畑で収穫されたシャルドネ100%の微発泡白ワインが、「白騎士」というネーミングで発売されました。現在は、第2弾の「紅騎士」というサンマリノのサンジョヴェーゼから作られた赤ワインの予約販売がスタートしています。

Vigna di Takamiy(タカミーのブドウ畑)

 高見沢氏は作家活動も行っています。2018年には初の小説『音叉』を刊行し、たちまち重版しました。現在も第2弾の小説『秘める恋、守る愛』を連載中です。小説とワインが絡むことはあるのでしょうか。 「次はワインをモチーフにした小説を書いてみようかなと考えています。小説家と言っても、まだ1冊しか出していないので、まだまだこれからです。音楽や詩を書くときは飲まないのですが、小説を書くときは時々赤ワインを飲んでいます。かなりリラックスしますからね」  ぜひ、ワインが登場する小説も読んでみたいところです。

紅騎士と白騎士

 最後に、今後について伺いました。 「やはり、サンマリノワインを日本に浸透させたいですね。いろいろなワインを飲んできましたけど、サンマリノワインのクオリティは高いと思います。かなり丁寧に作られていて、他のイタリアワインとも違います。赤ワインなら、コクがあって、スパイシーなのに果実味も深みもあります。リーズナブルなので、デイリーワインとしてもいけます。ぜひ、皆さんに飲んでいただきたいですね」  高見沢氏のワインに対する愛情は並々ならぬものと感じました。フランスから始まり、カリフォルニアを経て、イタリア、そしてサンマリノ共和国にたどり着いたその旅路は、まだまだ続きそうです。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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