ネクストブレイク最右翼・フィロソフィーのダンス 。メジャーの切符とともに手にした揺るぎなき自信
フィロソフィーのダンスが、2019年12月17日「Glamorous 4 Tour」の千秋楽、新木場STUDIO COAST公演において、メジャーデビューすることを発表。今年2020年にソニー・ミュージックレーベルズから楽曲をリリースする。
――今回は「2020年の注目の人に会いに行こう」という趣旨でうかがったんですけど、まずはメジャーデビュー決定おめでとうございます!
一同:ありがとうございますっ!
――2015年の結成から2020年のメジャーデビューまで足かけ5年。これは早かった? 遅かった?
奥津マリリ(以下、奥津):遅かったと思います。「まだデビューしてないの?」っていっぱい聞かれたし、私たち自身、もっと多くの人に聴いてもらいたいってずっと思っていたので、「やっと」という感じですね。
佐藤まりあ(以下、佐藤):正直焦っていた時期もありますし。私たちよりあとに結成されたグループがメジャーデビューすると「私たちもいい音楽をやってるのに」って思ったりもしていました。
――確かに活動開始まもなく話題を集めていたから“満を持して”感はあります。
十束おとは(以下、十束):ただ、もっと前にメジャーデビューしていたら、それはそれで別の意味で焦っていたとも思います。「ホントにメジャーデビューしていいんだろうか?」「早くない?」って。でも今は「よし来い!」ってどんと構えていられるので、この5年間があったのはいいことだったな、と思っています。
――その5年のうちに多くの取材でグループの成り立ちの話はしていると思うので、今回は4人の関係性を追うところからインタビューを始めさせてください。
一同:はい。
――もともと日向さんはバンドマン、奥津さんはバンドマンでありシンガーソングライターだった。そしてプロデューサーの加茂啓太郎さんとは、加茂さんがEMIミュージック・ジャパン(現・ユニバーサルミュージック)の新人発掘部門に所属していた頃に接点ができて、フィロソフィーのダンス結成時にスカウトされた。
日向ハル(以下、日向)・奥津マリリ(以下、奥津):はい。
――一方、佐藤さんと十束さんはオーディション受験組。バンドの世界に不案内だっただろうおふたりはなぜ加茂さんのオーディションを受けようと?
佐藤:オーディション情報サイトに「アイドルオーディション」って書いてあったからですね。アイドルになりたかったので。
十束:私もそうです。しかも加茂さんのオーディションは履歴書不要だったので。誰でも面接を受けられるから「これはラクだな」と思ったし(笑)、あとそのサイトに加茂さんの写真が載ってたんですよ。アイドルオーディションの募集要項におじさんの写真ってどう考えても怪しいじゃないですか(笑)。
――とはいえ、日向さんと奥津さんはご存じでしょうけど、加茂さんってバンドのスカウト時代から自分を積極的に露出させることでオーディションをブランディングしていましたよね?
奥津:でもバンドマンとして初めて会ったときもやっぱり怪しかったですよ(笑)。
日向:(大きく頷く)
十束:だよね? 怪しかったよね?
――ではなぜその怪しいオーディションを受けようと?
十束:面白そうだったから(笑)。あと加茂さんはでんぱ組.incが好きだと聞いていて、私もでんぱ組が好きだったので「このオーディションに受かれば私もきっとでんぱ組みたいなかわいいアイドルになれるんだ」と思っていました。
佐藤:私はもともと期間限定のアイドルグループにいたんですけど、その活動が終わって「新しい自分の家を探さなきゃ」っていうタイミングで。いろんな情報を探していたときに加茂さんのオーディションを見つけたんですけど、そこに「寺嶋由芙さんのプロデューサー」とか「ユニバーサル所属」とか、若い子が思わず信じちゃいそうな魅力的な単語が散りばめられていたので、つい……。
――どっちも事実です(笑)。
佐藤:でも半信半疑というか、「これがもし詐欺だったら完全にダマされるパターンだな」と思いながらオーディション会場に向かっていたので、詐欺じゃなくてよかったです(笑)。
――一方、バンドからの転身組である日向さんは「売れるためにアイドルになった」と公言しています。
日向:6年くらい前、「もうバンドを続けていても世に出られない」「手段を選んでる場合じゃないな」と思っていて。声をかけられたとき「本当にアイドルでいいの?」「自分で書いた曲じゃなくてもいい?」という確認は受けたんですけど、そこにこだわっていたら売れないことはわかっていましたから。アイドル活動がどんなものなのかはわかっていなかったけど、アイドルになること自体に抵抗はなかったです。
奥津:あっ、私は加茂さんに声をかけられたときはてっきりシンガーソングライターとしてデビューできるものだと思ってました(笑)。だからスタイルを変えることにはすごく悩んだんですけど、面白そうだし、若いときにしかできないとも思っていて。「シンガーソングライターがダメになったからアイドルに」と思ってなれるものでもないから、これはチャンスだし、もしダメだったら、そのあと自由に生きればいいや、と腹を括った感じです。
フィロソフィーのダンスは奥津マリリ、佐藤まりあ、日向ハル、十束おとはの4人からなるアイドルグループ。ウルフルズ、ナンバーガール、氣志團、相対性理論、Base Ball Bearらを世に送り出した加茂啓太郎がプロデュースを手がけており、活動開始間もない2016年当時から、その黒人音楽由来の本格ダンスサウンドと4人のテクニカルなパフォーマンス、そしてビジュアルがアイドルファンはもとより、多くの音楽ファンの注目を集めていた。
多くのアイドルグループが群雄割拠した「アイドル戦国時代」も過去のものとなり、とかく「凪ぎ」「沈静化」などと評されがちな昨今のアイドルシーンをタフにサヴァイヴ。遂にメジャーデビューを勝ち得たフィロソフィーのダンスとはどんなグループなのか? 4人にその過去と現在と未来を語ってもらった。
アイドルオーディションとおじさんの写真
【公式サイト】
https://danceforphilosophy.com/
【公式Twitter】
@DFP_2015
商品情報1
リミックスアルバム『SAPIOSEXUAL』
01. ヒューリスティック・シティ(mabanua remix)
02. イッツ・マイ・ターン(T-Groove Remix )
03. アイム・アフター・タイム(Remixed by パソコン音楽クラブ)
04. アルゴリズムの海(ヤマモト ショウ リミックス)
05. スーパーヴィーニエンス(Night Tempo Shuto Expressway Groove Mix)
06. 夏のクオリア(Remixed by ikkubaru)
07. ライク・ア・ゾンビ~ヒャダインのリリリリ☆リミックス
08. ダンス・ファウンダー(FPM Never Ever Mix)
【Bonus Track】
09. アイム・アフター・タイム(Remixd by Gento Miyano)
10. アルゴリズムの海 (ヤマモト ショウ リミックス AI Mix Version)
11. アイドル・フィロソフィー(Remixed by 浅見北斗(Have a Nice Day!!))
https://www.amazon.co.jp/dp/B083QRHRHL
商品情報2
『フィロソフィーのダンス 1st オフィシャルブック』(Blueprint)
【主な目次】
・メンバー全員のグラビア
・メンバーソログラビア
・メンバー同士が舞台裏を撮影した”バックステージショット”
・ソロロングインタビュー
・1×1クロストーク
・ディスコグラフィー
など
https://www.amazon.co.jp//dp/4909852077
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