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『鬼滅の刃』の炭治郎はなぜ鬼に同情するのか?

どうすれば同情できるのか?

 では、どうすれば相手のことを決めつけず、同情できるようになるのでしょうか。炭治郎には鬼になってしまった妹がいます。この妹は鬼になりながらも、一度も人を殺めたり、食べたことがなく、それを理由に生かされています。しかし、一歩間違えば、他の鬼と同じようになっていたのかもしれません。それがわかる境遇の炭治郎だからこそ、相手の境遇に共感できるのです。  理屈で考えるだけでは、相手に同情することはできません。自分も似たような経験をしているから、相手と自分の境遇を重ね合わせて、同情できるようになります。苦しみや悲しみをたくさん経験しているほど、他人に優しくなれます。  ただ、どれだけ苦しみや悲しみを経験していても、それを誰かのために思い出さなければ宝の持ち腐れになってしまいます。「自分の体験を思い出す」には訓練が必要です。そのために習慣的に自分の過去を振り返り、思い出した内容を記録して、いつでも使えるようにするのが『マインドレコーディング』です。  繰り返しになりますが、誰でも良い面と悪い面の両方を抱えています。凶悪犯罪にでも巻き込まれないかぎり、「こいつは生きている価値が無いのではないか」と悩むような人物にでくわすことはまずありません。学校や会社で普通に暮らしているならば、同情心がある方が物事がスムーズに進みます。  同情は扱いが難しい行動です。同情や憐れみを嫌う人間はたくさんいますし、そうした風潮が蔓延したこともあります。しかし、洋服や飲食に流行があるように、考え方や価値観にも流行があります。『鬼滅の刃』がこれだけ流行しているのは、詳しい事情も知らないのに相手にレッテルを貼ることに疲れ、同情を必要とする状況が社会にあるのかもしれません。  誰かのことを「悪人」「馬鹿」と決めつけたくなった時は、自分にも似たような経験がないか振り返ってみてください。「そういえば」と思い出して相手の境遇がわかると、不毛な決めつけから抜け出し、多面的な発想と行動ができるようになります。 佐々木
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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