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世界一売れてるスコッチウイスキーが四角い瓶になった理由

そもそも「ジョニーウォーカー」ってどんな酒?

「ジョニーウォーカー」は、当初からランクをラベルの色で分類していました。レッドラベルは10年ものでしたが、今はノンヴィンテージです。ブラックラベルは12年もので、40種類以上の原酒を配合しています。  基本的に「ジョニーウォーカー」は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーを混合したブレンデッドウイスキーなのですが、グリーンラベルのみヴァテッドモルトとなっています。複数のシングルモルトウイスキーを混ぜているのでシングルモルトではなくなっているのですが、グレーンウイスキーを混ぜていないので、ブレンデッドと呼ばないことがあります。ピュアモルトと呼ぶこともあります。15年熟成物以上だけを使っており、とても美味しく、筆者は2013年に終売すると聞いたので、しこたま買い込んだのですが、2018年にあっけなく販売再開し肩透かしを食らってしまいました。

今では普通に手に入る、ヴァテッドモルトの「ジョニーウォーカー」

 ほかに、18年熟成を謳うゴールドラベルがありましたが、原酒不足から生産中止となり、ノンヴィンテージのゴールドラベル・リザーブが登場。その後、18年熟成を謳うプラチナラベルが発売され、現在は普通に「Aged 18 Years」と名付けられています。  そして、最高峰に位置するのがブルーラベルです。熟成の頂点に達した1万樽に1樽しか存在しない原酒を使った、究極のブランデッドウイスキーと謳っており、値段もお高め。しかし、その価値のある最高のウイスキーの1つです。

最高に美味しい「ジョニーウォーカー ブルーラベル」

 最後に「ジョニーウォーカー」といえば、昔受けたセミナーで流れたコマーシャル映像が今でも記憶に残っています。スコットランド出身の俳優ロバートカーライルが5分半ワンカットで「ジョニーウォーカー」の歴史を歩きながら語る映像です。一度も途切れずに語り続けるのですが、当然現場では撮り直しが発生。40テイクで成功したときは歓声が起きたようです。もし、今後見る機会があれば、5分半の間惹きつけられること請け合いです。その後は、「ジョニーウォーカー」を飲みたくなることでしょう。
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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