今回は、最高に美味しく、最高に楽しいお酒の飲み方をご紹介します。パーティなら盛り上がること間違いなし、特に女性が喜んでくれます。自宅で飲めば幸せな時間が過ごせます。もし、バーで出してもらえるなら、最高のデザートにもなるでしょう。 　それは、バニラアイスクリームにお酒をかけて、いただくのです。 　ただそれだけなのですが、バリエーションは無数にあり、自分の好みに合わせて選べます。ブランデーをかけるのは基本ですし、ラムやウイスキーをかけても美味しくなる組み合わせがあります。赤ワインにも合うでしょう。 　そんななかから、今回はリキュールがけを紹介したいと思います。 　リキュールとは、蒸留酒に薬草や香草、果物、甘味料を漬け込んで、味や香りを付けたお酒です。カクテルの材料に使われる他、お菓子を作るときにも使われます。もちろん、そのままストレートで飲んだり、ロックで楽しむこともできます。 　このリキュールをバニラアイスにかけるだけで最高のデザートになるのです。もちろん、アルコールも感じられるので、お酒の場にピッタリ。過去に筆者がさまざまリキュールに合わせたなかから、評判がよかったお酒をご紹介します。 　一番人気はクレーム・ド・カシスです。黒すぐりという小さめの果物から作られているリキュールです。白ワインにカシスを加えるとキールというカクテルになります。深い紫色の美しいリキュールで、甘い果実味を持っています。これが、バニラアイスにかけるだけで最高にマッチするのです。 　あまりたくさんかける必要はありません。15～30ccくらいを回しかけ、スプーンでアイスとリキュールを少しずつ救いながら食べてみましょう。コンビニで売っているバニラアイスが、ものの見事にフレッシュでパンチのあるデザートに昇華します。 　クレーム・ド・カシスはいろいろなメーカーから発売されていますが、筆者としてははアール・ギルマールというフランスのリキュールメーカーが出しているものが、コスパが良くオススメです。 　知らない人も多いのですが、ハズレないのがシャルトリューズです。400年以上前に修道院に作り方が伝えられたと言われています。薬草を漬け込んでおり、甘やかながらもハーブの効いたリキュールです。一般的には、緑色のヴェールと、黄色のジョーヌがあります。ヴェールのほうがハーブ感が強く、ジョーヌははちみつ感があります。 　カルアミルクで有名なコーヒーリキュールのカルーアもバニラアイスにぴったりです。メキシコ産のリキュールで、焙煎したコーヒー豆とサトウキビの蒸留酒から作っています。濃い味がマッチして美味しいのですが、味が想像できるからか、盛り上がらないこともあります（笑）。 　フランス産のDITA（ディタ）は、ライチのリキュールです。もろライチの味と香りがするので、初めての人は驚くと思います。ライチ好きにオススメです。 　ディサローノ・アマレットも定番です。公式サイトでは、誕生はルネッサンス時代にまで遡ると謳われています。ビジネスとしては1900年頃からスタートしました。その後、イタリアのリキュールとして世界中で飲まれるようになりました。製法は秘密ですが、杏仁豆腐の味がします。甘やかで、とても美味しいお酒です。ロックでもいけますし、フレンチ・コネクションというカクテルも最高です。もちろん、バニラアイスとの相性も最高です。 　クリーム系のリキュールもピッタリです。ベイリーズは1974年に誕生したアイリッシュクリームと呼ばれるお酒です。アイリッシュウイスキーをベースにカカオやバニラの香りが楽しめます。アルコール度数は低いのですが、筆者も一時期、どハマりして、毎日ベイリーズロックを飲んていたこともあります。 　公式サイトで、アイスにかける「ベイリーズアイスクリーム」としてレシピを公開しているほどなので、当然ベストカップルです。 　バニラアイスは基本、何でも合います。もちろん、アイスの味でお酒の味わいも変わるので、色々試してみましょう。ストロベリー味やチョコレート味のアイスにも合うお酒はあります。しかし、基本的にはアイスの味が強いため、お酒との組み合わせを選んでしまうので注意してください。 　もちろん、リキュール以外のほかのお酒を、片っ端からかけて味見しまくるのも盛り上がります。バニラアイスは、飲み疲れた後半戦に出すと喜ばれることが多いです。ぜひ、機会がありましたら、試してください。お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる