恋愛・結婚

男は52秒に一度セックスのことを考える…男と女の“生物学的“違い/鴻上尚史

性的に興奮するスイッチは、男と女でおおきく異なる

 という、かなり固い「はじめに」の文章の後は、「そ、そんなあ」という科学的データが山盛りです。  テストステロンは性欲に関係するホルモンですが、男性のテストステロン・レベルは最大で女性の100倍にも達するそうです。  で、この「高濃度の性ホルモンに“酩酊”することで、男は思春期以降、セックスのことしか考えられなくなる」ですと。  被験者に男女が会話をしている場面を見せながら脳の活動を観察すると、「女性は(当然のことながら)2人の人間が会話していることだけを認識するが、男性ではただちに脳のセックスに関する領域が発火した」そうで、ある研究によると「男は平均すると52秒にいちど性的なことを考える」という研究データがあるそうです。わはははは。52秒ですぜ。忙しーい!  さまざまな実験から、男は「ポルノトピア」に住んでいて、(その王国がアダルトビデオで、若くてかわいくて胸の大きな女の子が、どんな男とも喜んでセックスしてオーガズムに達するという現実世界では存在しない男の夢)。  一方、女性は、さまざまなデータから「ロマントピア」に住んでいるとされます。 「男の『ポルノトピア』であるAVでは、なんの脈絡もなく男と女がセックスを始める。一方、ロマンス小説で重要なのはセックスではなく、そこにいたるまでの物語だ。男の裸体をいくら見せられても、『ロマンス』がなければ女は興奮しない」  たぶん、この本は、男が男について書いてる部分を読めば「そうそう。俺だけじゃないんだ」とうなずき、女が女について書いている部分を読めば「そうなのよ。そういうことなのよ」と納得するのではないかと思います。  いやあ、刺激的な本でした。
ドン・キホーテ 笑う! (ドン・キホーテのピアス19)

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