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コロナで無職になったキャバ嬢。年金暮らしの祖父から…

コロナが怖い…キャバクラを辞めてニートに

優菜さん

優菜さん

 一向に減る気配のない新型コロナウイルスの感染者数。東京・上野のキャバクラで働いていた優菜さん(仮名・23歳)は元々実家住まいで、家族の中には75歳の祖父もいる。コロナを持ち込むことはあってはならなかった。 「通販を活用したりし、必要最低限の外出を心掛けましたが、夜の街での感染者増加がニュースになったりして、これではまずいと思いました。なので、キャバクラを辞めることにしたんです」  コロナがきっかけで無職となってしまった優菜さん。最初のうちは、ドラマを見たりするなど好きなことを楽しんでいたが、徐々に楽しさよりも先の見えない不安に襲われるようになってきたという。 「“何かしなくちゃ”と思い始めて、行動に移してみることにしました」

クラウドソーシングに挑戦してみるものの…

 自宅でできる仕事をネットで検索。そこで見つけたのが、クラウドソーシングだった。
パソコンを操作する女性

写真はイメージです(以下同じ)

 特にスキルのない優菜さんは、1件100円程度のアンケートのタスクを中心にチャレンジした。美容やSNSなど、得意なものを選んで取り組んだと話す。だが、1つこなすだけでも1時間以上かかったこともあったそうだ。これでは効率が悪すぎる。また、単価の高いライティングにも挑戦するも、ブラインドタッチができずすぐに挫折してしまう。  約1か月、ほぼ毎日タスクをこなした。時には睡眠を削って作業した日もあったというが、期待していた報酬額にショックを受けることになる。 「あんなに頑張ったのに、なんと…1万円にも満たなかったんです」  キャバ嬢時代では月給50万円ほど貰っていたこともあったので、この収入には衝撃的だったようだ。 「めっちゃ泣きました。その姿をおじいちゃんに見られちゃって…」  普段から孫である優菜さんの頑張りを応援してくれていた祖父。無職になり、なんとか収入を得ようとしていることも気づいていたんだという。 「そしたらおじいちゃんが、“優菜はよく頑張ったね”って1万円くれたんです。元気づけられたお礼というのもなんですが…おじいちゃんのためにやってあげられることがあればと思い、色々なお手伝いをすることにしたんです」
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祖父から貰うお小遣いで生活。月にいくらもらえるの?
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