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ロレックス、オメガ…5年前に買った中古高級腕時計は今いくらで売れる?

オメガ スピードマスター3570.50

 この腕時計は、高級腕時計の入門として初心者から選択されると同時に、マニアからも支持されるという特異な1本です。  通常、マニアが好むモデルと、初心者向けモデルが「同じ」ということは珍しく、初心者向けのモデルは値上がりしづらいといった側面もあります。  この3570.50というモデルは、初心者とマニアの両方に好まれるわけですから、その需要が高い一方、かなりな数が出回っています。さらに、1997年ごろにデビューしてから、2014年頃まで長期に渡って生産されたため、かなり生産数が多く、人気が高かったとしても、『需要<供給』となるのは困難だと言えます。  では、このオーソドックスな腕時計を選択した場合、どういった結果になるのでしょう。
オメガ スピードマスター3570.50

オメガ スピードマスター3570.50

 2016年4月の3570.50は、22万円で程度の良い中古が入手可能だったのですが、現在の買取額を「一括査定 ブランド」で査定すると、なんと24万円という結果が出たのです。  値上がりした額は2万円であるため、これまで紹介したロレックスと比べると弱いですが、これだけのオーソドックスな選択でもプラスになるというのは凄いと思います。

高級腕時計は価値が変動することに意味がある

 以上のように、数年前の販売価格と現在の買取額を比べて見たわけですが、普通にお店で買って、お店で売ったとしてもプラスになる事例があるわけです。まして、そのような結果となった腕時計は、オメガのようなオーソドックスなモデルにも該当するわけですから、腕時計が値動きするということが、おわかりいただけたでしょう。  もちろん、値上がりするということは、値下がりする可能性もあるわけですが、私は「変動する」ということ自体に意味があることだと思っています。つまり、その変動を見極めて購入したり、売却したりすることが重要であるわけです。また今回例として出した3本も、買う時期や売る時期によっては、全く違う結果になる可能性もあることも併せてお伝えします。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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