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『水曜日のダウンタウン』で話題のアイドルグループ「豆柴の大群」の軌跡

 人気バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内のオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれたアイドルグループ「豆柴の大群」。番組が放送されるたびに度々ツイッターのトレンドに入るなど、その話題性は抜群であった。  人気の秘密は、何といってもお笑いトリオ、安田大サーカス・クロちゃんをプロデューサーに迎えたこと。メンバーのオーディション中に、クロちゃんが個人的な恋愛感情などの私情を挟みまくる展開が「気持ち悪い」と話題を呼んだのだ。その後、クロちゃんのプロデューサー降板からのアドバイザー就任事件など数々の展開を経て、今年の10月7日に楽曲『サマバリ』を携え、avexよりメジャーデビューを控えている。 「BiSH」など、人気のアイドルグループを数多く生み出している音楽プロダクションWACKに所属することになった「豆柴の大群」。今回はそんな彼女たちのヒストリーを改めて振り返る。

私情挟みまくり!? すべては暴走するクロちゃんのオーディションから…

画像は、YouTubeの「TBS公式 YouTuboo」の動画「『モンスターアイドル#1』候補者インタビュー」より

 アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人からなり、すでにそれぞれ多数のフォロワーを抱えている「豆柴の大群」。そんな彼女たちのストーリーは、『水曜日のダウンタウン』でのオーディションから始まった。  番組では、通過させるつもりの候補メンバーを最初の合格者発表ではあえて外し、落選したかと思わせた後に合格札を渡して泣かせる、という手段を遂行したクロちゃんに非難の声が殺到。というのもその理由が、「泣いてる顔が見たいから」という身勝手極まるものだったのだ。  また、お気に入りの候補メンバー・カエデを落選させて、彼女と交際しようとするなどの公私混同甚だしい悪行も実行したクロちゃん。カエデにはプライベートデートで告白をするが、バッサリ振られてしまうと言った一幕を経て、最終的にはアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスターの4名で結成という形となった。

プロデューサー解任をかけた、衝撃の3パターンCD発売で話題に

画像は、YouTubeの「TOWER RECORDS / タワーレコード」の動画『豆柴の大群「りスタート」MUSiC ViDEO』より

 クロちゃん作詞・作曲のファーストシングル『りスタート』でCDデビューした「豆柴の大群」。収録曲はメンバーが歌うアルバムタイトルの1曲目に加えて、BISH・アイナ・ジ・エンドの仮歌ver(3曲目に収録)、そしてなぜかクロちゃんが歌う、クロちゃんの仮歌ver(2曲目に収録)の3曲構成なことも注目を集めた。  加えて、このシングルは「続行ver.」「解任ver.」「解任&罰ver.」の3タイプが発売され、売り上げ合計によってクロちゃんの処遇を決めるという企画が組まれたことも話題となった。結果、クロちゃんのこれまでの悪行のおかげか、「解任&罰ver」が最も売れ、あえなくクロちゃんはプロデューサーを解任。さらに番組内では“宙吊り&水責め”という罰まで執行された。  加えて、なんとCD発売に合わせ、クロちゃんの私情によってオーディション落選させられたカエデが正式メンバーに加入することも発表され、会場は突然のお祝いムードに包まれた。

まさかのクロちゃん復活!? アドバイザー就任をかけたMVの再生回数バトル

「豆柴の大群」のプロデューサーをクビになったものの、グループにはまだクロちゃんの影がつきまとう。番組ではなんとグループの新曲として、クロちゃんプロデュースの『ろけっとすたーと』と、後に所属事務所となるWACKがプロデュースした『大丈夫サンライズ』の二曲をMV付きで制作し、そのMVの1週間の再生回数を競わせ、クロちゃんプロデュース曲が勝利すれば新たにアドバイザーに就任する、という企画を組んだのだ。  今年の2月19日までを期限としたその再生回数は、『ろけっとすたーと』が469万回再生、『大丈夫サンライズ』が371万回再生と、まさかのクロちゃん側の勝利。これにより、プロデューサーをクビになっていたクロちゃんは、「豆柴の大群」のアドバイザーとして返り咲くこととなった。その後3月4日に同時リリースされた両タイトルだが、『ろけっとすたーと』のジャケットのど真ん中には、ドヤ顔のクロちゃんが微笑んでいるという、アイドルグループとしては異例のデザインも話題となった。
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